【知らないと怖い気象病】突然の頭痛やめまい…放っておくとどうなる? 医師が語る“最悪の事態”
突然頭痛やめまいがし始めたり、急に気分が落ち込んできたり……。病院へ行ってもどこにも異常なし。どう改善したらいいのか分からないままもがいていたら、急にスーッとラクになってくることも。かと思ったらまた不調に! そんな好不調の波を繰り返して苦しんでいる人は多いはず。実はそれ、気象の影響によるものかも。 【医師監修・簡単チェックリスト】原因不明の頭痛やめまい…その不調「気象病」のせいかも? 昨今、頻繁に耳にするようになってきた“気象病”。どんなときに起こりやすく、どんな対策を取るのが有効なのか? そこで気象病の専門家として知られるせたが内科・神経内科クリニックの久手堅司院長に取材。気象病のいろいろを詳しくお届けします。 病院では異常が見つからない気象病。それだけにズルズルと放置する人も多いですが、放っておくとどうなるのか? その怖さをお伝えします! ※(以下、「 」内、久手堅院長)
気象病悪化の要因その1 スマホの持ち方
昨今、急激にその認知度が高まってきている気象病。それは、それだけ気象による不調を覚える人が増えているからでもあります。 「私が気象病外来を始めた頃は、まだまだ気象と不調の関係性を考える医者は多くはいませんでした。ところが最近は、メディアでも頻繁に取り上げられるほど認知されてきた。それはやはり患者が増えているからでしょう。気象病外来まで来られるのは本当に症状が重い人ですが、軽い人も入れると相当数いるのではないかと思います」 ではなぜそんなに気象病を患う人が増えているかというと、それは気象病が悪化しやすい要因が増えているからだそう。 「まずはスマホ。多くの人は、顔を下に向けてスマホを見ていると思います。でも本当は目の前の高さに持ち、頭を下げず真っすぐ見るのが理想。頭の重さとは、だいたい4~5キロあります。これが首の上にまっすぐ乗っている状態なら、肩や首にはそんなに負担がかかりませんが、下を向くと首と肩だけで5キロのものを支えることになる。人は二本足で立ったから重い頭を支えられるようになり、脳が大きくなったと言われています。それを四つ足動物のように首と肩で支えようとすれば、当然首肩コリが悪化して頭痛もひどくなるでしょう」