着陸日航機と海保機の衝突事故からまもなく1年…“直前の”機内のやりとり公表 海保機内「問題なしね」「問題なしでーす」
海保機を衝突寸前まで認識せず
一方、航空管制をめぐっては滑走路に誤進入があった際、管制官に注意喚起するシステムが作動していた。 モニターに警告が表示されていたのは、海保機が滑走路に進入した7秒後から事故が起きた1秒後までの1分8秒間だ。 しかし管制官は気づくことなく、滑走路上の海保機を見逃していた。 また日航機についても、海保機を衝突寸前まで認識していなかったことが分かった。 当時、日没後で月も出ていない状況だったことや、海保機の衝突防止灯などの明かりが滑走路に設置された明かりと同じ白だったことで、認識できなかった可能性もあるとしている。 25日に公表された経過報告について、専門家はこう見ている。 元日本航空機長・小林宏之さん: 情報の共有は正確にできていたにもかかわらず、意図がズレてしまったために滑走路に入ってしまったというのが事故の発端。今回公開されたデータによると、直接フライトに関係ない会話や前日に能登半島の地震があり、能登に着いたあとのいろいろなことが連絡されている。海上保安庁のパイロットが注意力をそがれた要因の1つに挙げられるのではないかと思います。 運輸安全委員会は今後、最終報告書をまとめる方針だ。 (「イット!」12月25日放送より)
イット!
【関連記事】
- 【動画はこちら】「問題なしね」「問題なしでーす」羽田で日航機と海保機衝突からまもなく1年…海保機内のやりとり公表 誤進入気づかず…衝突直前まで被災地での任務全うしようとする様子が
- 羽田空港“衝突事故”からまもなく1年…死亡した海保機乗員5人を航空基地で追悼…日本航空と海上保安庁の航空機が衝突
- 「Xマスパーティー中止に」予約の“ドミノ・ピザ”がイブに届かず 店には配達員と客が溢れ…担当者「急な人員不足」
- 【独自】「怖いことが流行っている」“スーパーマンチャレンジ”でケガ続出「クラスのやつが全治3カ月」SNSに報告相次ぐ…沖縄の小中学校で禁止に
- 機首を下げて地面へ一直線…ロシアに向かうアゼルバイジャンの旅客機墜落の瞬間 カザフスタンの現場には“真ん中”折れた機体 子ども2人含む28人生存か