“菊の惑星”に名乗りを上げるか 札幌記念出走トップナイフの半弟が無傷3連勝で秋に弾みをつける
ここも通過点にできるか。重賞2着4回のトップナイフの半弟となるバッデレイト(牡3、栗東・上村洋行厩舎)が、日曜新潟10Rの阿賀野川特別(3歳上・2勝クラス・芝2200m)で無傷の3連勝を狙う。 【写真】無傷連勝中バッデレイトのこれまで バッデレイトは父サトノダイヤモンド、母ビーウインド、母の父スピニングワールドの血統。半兄のトップナイフは22年のホープフルSなど、重賞で2着4回の実力馬。同じくステラウインドは15年の万葉Sの勝ち馬で、同年の七夕賞で2着、14年の函館記念で3着だった。また、祖母の半弟のテイエムオペラオーは00年と01年の天皇賞(春)を連覇するなど、GIを7勝した歴史的名馬だ。 ここまで2戦2勝。5月の未勝利(京都芝2200m)で既走馬相手にデビュー勝ち。続く前走の木屋町特別では重馬場も何のその、番手から押し切って2連勝を果たした。サトノダイヤモンド産駒にしては適度にまとまった好馬体で、身のこなしは柔軟。血統のイメージ通りの好素材といえる。 ここの結果次第では、父が制した菊花賞への参戦が現実味を帯びてくる。過去2戦で手綱をとった岩田望来騎手は海外遠征中で乗れないが、新パートナーがルメール騎手なら頼もしい限り。多くのファンに「菊の惑星登場」と思わせる勝ちっぷりを期待したい。