「虎に翼」吉田恵里香が続編を書くならそのテーマは…?
NHK総合ほかで放送中の連続テレビ小説「虎に翼」。物語の主人公・佐田(猪爪)寅子(伊藤沙莉)は、昭和13(1938)年に日本で初めて誕生した女性弁護士の1人として日本中から注目され、憧れの的に。その後、戦争で父・兄・夫を亡くし、家族を支えるために司法省で働き始め、「家庭裁判所の母」と呼ばれるように…。 今回は、脚本を担当した吉田恵里香さんに最終回に向けての見どころなどをインタビューさせていただきました!
――脚本を書き終えた時の気持ちを教えてください。 「終わらないでほしいなという気持ちと、やっと最後まで書き切ったという達成感がありました。役者さん、スタッフさん含めて、すごく恵まれた現場で、最後までずっと楽しく書くことができました。満足して出し切ったんですけど、扱いたかったこととか、もうちょっと深掘りしたかった人もいるので、あと1クール(3か月)ぐらいあってもよかったなと思えるくらい楽しかったです」 ――伊藤さんの演技をご覧になった感想をお聞かせください。 「伊藤さんが演じてくれればいいなというところから始まっているので、出演が決まった時からすごくうれしかったです。しゃべりの演技も、喜怒哀楽の表情も本当に素晴らしくて。『伊藤さんだったら、ここは嫌われずにいけるだろう』という気持ちを込めて書いていた部分もあります。最近の大人になった寅子の演技が、やり過ぎていなくて、すごくいいなと思っていて。口調やしゃべり方は若々しく、所作やまなざし、ほほ笑み方などで年齢を演じ分けてらっしゃるので、素晴らしいなと思っています」 ――伊藤さんとのやりとりで、印象に残っていることがあったら教えていただけますか? 「結構現場に顔を出させてもらっていたんですけど、いつ行ってもニコニコしていて、笑い声が聞こえてきて。『あ、伊藤さん今日も元気だな』と思っていました。話していても、『(撮影が)楽しいです』とか、『このシーンすごくよかったです』とか明るく話してくださった。いろんなものを背負われているはずなのに、現場がピリピリしてたり、むすっとしているってことが1回もなかったので、本当にすごい人だなと思っています。お話させていただくと元気をもらえますし、周りを笑顔にする才能もある方です」