MonotaRO(モノタロウ)がヤマト運輸と連携し、受け取り方法・日時指定可能な対象顧客を拡大
工業用資材など間接資材を扱うBtoB-ECサイト「モノタロウ」を運営するMonotaRO(モノタロウ)は8月7日から、配送委託先のヤマト運輸が送信した配達予定メールから受け取り方法や日時が変更できるサービスを始める。 ■ 「クロネコメンバーズ」未登録でも、荷物の受け取り方法・日時を変更可能に これまで出荷後に荷物の受け取り方法や日時を変更する場合、ヤマト運輸の個人向け会員サービス「クロネコメンバーズ会員」への登録が必要だった。MonotaROはヤマト運輸と配送システムを連携。「モノタロウ」にメールアドレスを登録しているユーザーは、「クロネコメンバーズ会員」未登録でも受け取り方法や日時を変更できるようにした。
対象荷物を「宅急便」、荷物の受け取りを「置き配」に指定できる「EAZY(イージー)」で配送する場合、出荷後にヤマト運輸から送信される配達予定通知メールに記載されたリンクをクリックすると、ヤマト運輸のWebサイトで荷物の受け取り方法・日時を変更できる。 新サービスの対象となるのは、法人・個人事業主と個人顧客。対象配送サービスは「宅急便」「EAZY」。新サービスの開始で受け取り側の選択肢が広がり、顧客サービスの向上が図れるほか、受け取り日時変更で再配達を予防するなど、ドライバーの業務負荷軽減につながると見ている。 ■ 顧客からの要望に応える為、サービスを開始 MonotaROはこれまで、ヤマト運輸との配送連携を強化してきた。2023年11月に開始した「置き配」サービス内容を再設計、2024年5月から受け取り可能な顧客を法人から個人まで拡大した。配送エリアも首都圏など14都府県が対象だったのを全国で利用できるようにした。 「モノタロウ」は事業者からの注文が中心で、届け先従業員が商品を受け取るため初回配達完了率は約95%に達している。しかし、初回配達で受け取れる顧客のなかから時間指定配送への要望が寄せられていた。 理由は、(1)現場にいる時間帯に商品を受け取りたい (2)曜日によってテレワークを推奨するなど、納品先で一時的に不在となる時間帯がある時の受け取り (3)製造や保全の計画に合わせた確実な受け取り (4)大型商品で受け取れる人員が多い時に受け取りたい――といったものだ。 配送サービスに対する顧客の要望に対応するため、MonotaROはヤマト運輸との連携を強化。新たに顧客が自身で配送日時を指定できるサービスを一部の注文から始めていた。