「50代白髪調査隊がゆく! 白髪の悩みQ&A」美容室だからこそかなう、大満足の白髪対策。プロの染めテクはホームカラーとどう違う?美髪に仕上がるウラには驚きの理論と技が!
セトッチ:そこまで考えて染めてくれているなんて、ちょっと感動です。色選びだけでなく、染めている間もたびたびチェックして、放置時間を調整したりしていますよね。 アリミノ 田中:美容師さんは、使用したヘアカラーの種類、組み合わせの割合、放置時間、そのときの髪の状態など、細かいデータをしっかり「カルテ」に記録しています。そして、次回そのお客さまがいらしたときは、カルテを見て前回の施術から何カ月かを経たお客様の髪色や状態から、次の施術方法や色を考えます。 セトッチ:まるで、かかりつけのクリニックのようですね。 そういえば、以前取材した女優さんで、カラーだけを頼む行きつけのサロンがあるとおっしゃった方がいました。その担当の美容師さんの色のセンスと仕上がりが自分の要望にぴったりで、他の方ではだめだと言っていました。それで、ヘアカットをしてもらうサロンとは別に、ヘアカラーは絶対にこのサロン、と決めているそうです。 アリミノ 田中:ご自身のイメージを大切にする女優さんでしたら、そうでしょうね。髪色でかなり印象が変わりますから。
サロンならではの、フルコースケアをしながらヘアカラー
セトッチ:それからサロンだと、トリートメントのオプションがいろいろありますよね。 アリミノ 田中:フルコースでケアするとなると、だいたい、「ヘアカラー前」「ヘアカラー中」「ヘアカラー後」、すべての段階でケア成分を補給しながら染めています。 ヘアカラー前は、毛先などダメージの強い部分を守るケアをします。カラー中は、ヘアカラー剤にケア成分を配合したり、シャンプー時に集中トリートメントをしたりします。ヘアカラー後は、ヘアカラー剤の作用でキューティクルが開いていて、髪の成分がいちばん抜け出ていきやすいので、ここはしっかりとしたケアが必要になります。流失した髪の成分を補うよう、栄養を補給していきます。 あとは最後に、オイル、クリームなど保護成分を塗布したら、髪を手で優しく押さえてキューティクルを落ち着かせます。 セトッチ:傷まないようにするケアだけでもそんなに工程があるのですか? 気づかなかったです。 アリミノ 田中:そうですか? 通常美容師さんは、「これから、トリートメントしていきまーす」とか、声かけしてくれると思いますが…。 セトッチ:あ。そういえば、そうかも? カラー中は雑誌に熱中しているか、寝ているかのどちらかなので、ちょっと記憶が…。 アリミノ 田中:そうやってリラックスして過ごせるのも、サロンで染めてもらう魅力のひとつですよね。雑誌を読んだりのんびりくつろいだりしている間に、美容師さんがプロの技できれいにしてくれる。気づいたときにはきれいになっているって、最高ですよね。 セトッチ:あ、でも時々、元気があるときは美容師さんの手元をじっくり見ていますよ。自分で染めるときに生かせるテクニックがあれば、真似したいと思って。もちろん、簡単に真似できるようなものではないですけどね。 アリミノ 田中:プロのテクニックですからね。例えば、弊社でセミナーを行っている「ゼロテク®」※というのがあります。 (※「ゼロテク®」は株式会社アリミノの登録商標です) セトッチ:ゼロテク? アリミノ 田中:リタッチの際、根元ギリギリ(0mm)から塗布し、頭皮に薬剤をつけずカラーを施術するという技術です。カラー時に頭皮への影響や乾燥による刺激を不安に感じているお客さまが多いということで、弊社が1981年頃から伝え続けています。 具体的には、髪をスライスする(一直線に薄く取り分ける)角度やコームの使い方などです。 セトッチ:確かにこれはプロの技!真似できませんが、こうやって根元ギリギリから染めてもらえたら頭皮への影響が心配な人にとっては本当にうれしいですね。
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