「子どもの習い事はコロコロ変えていい!」全米No.1大学の特待生を育てた母親が勧める、子どもの自信を育む「習い事の辞め方」
わが子には、どんな大人になってほしいですか? 物事を恐れることなく、新しいことに挑戦し続けるような、たくましい大人に育ってほしいと願う人は多いかと思います。 「マジか…」米国在住のシングルマザーが驚いた、子どもが「習い事をやめたい」と言った時の日米の親の対応の違い そこで今回は、自身が高卒のシングルマザーでありながら、娘を全米No.1の公立大学の特待生にまで育てたという高松ますみさんの著書『高卒シングルマザーがわが子をUCLA特待生に育てた45の方法』(かんき出版)から“「チャレンジ慣れ」体質が自信を育む”というトピックスをご紹介。 アメリカの子どもたちが「チャレンジ慣れ」している要因の一つに、夏休み期間にさまざまな団体が行う教育プログラム「サマーキャンプ」があげられます。 プログラムの内容は多岐にわたり、理科の実験、プログラミング、スケボー、ダンス、クライミング、乗馬、料理、陶芸、絵画、楽器など……、それこそ星の数ほどの種類の講座があります。 日本では、サマーキャンプのようなシステムはありませんが、「習い事」を頻繁に変えることで、同じような経験をさせることができます。そのことについて、辞め方のコツも踏まえながら詳しくご紹介します。
習い事はコロコロ変えていい
日本では、野球やサッカー、ピアノなど、1つやることを決めたら、それを長期間続けることが主流です。しかしアメリカの場合はその逆。サマーキャンプや学校のクラブ活動でさまざまな経験をできるシステムが整っていることが、「チャレンジ慣れ」の大きな要因の1つなのです。 日本には、このようなシステムはありませんが、習い事を頻繁に変えることで、同じような経験をさせることができます。日本では、習い事をコロコロ変えることをあまりよしとしない風潮がありますが、アメリカには「さまざまなジャンルの経験を積みたい」「本当に自分が好きなことを探したい」という理由から、習い事をどんどん変えていく子がたくさんいました。 こう聞くと、親が大変そうですが、アメリカ人の親は、子どもたちの意見を尊重して習い事を変えていくことにまったく抵抗がないようで、「親なら子どもがやりたいことを探すのは当然よ」と腹を括って全力で応援するスタンスでした。 アメリカは国土が広く、車での送迎もかなりハードなのですが、「私はママタクシーの人気ドライバーで、今月は1000キロ走ったわ!」と、楽しそうに話す親がほとんどでした。 私もそこを見習い、日本に帰ってきてから、娘がチアダンスを習いたいと言いはじめたときには、かなり時間をかけて娘に合ったチームを一緒に探しました。ほかにも英会話や絵画、テニス、野球、塾など、さまざまな習い事を経験させました。実際、時間のやりくりは大変でしたが、アメリカの親を見てきたこともあり、塾の送迎や息子の野球のお茶当番なども、楽しい時間と捉えることができました。 日本の場合、「習い事=親の負担」というイメージがありますが(実際大変なのはよ~くわかりますが……)、親自身が子どもの習い事に対して、前向きにサポートする姿勢を持つことも、子どもを「チャレンジ慣れ」させるために必要なことなのです。