世界最高峰のダイヤモンドが並ぶパリ、ヴァンドーム広場のメゾンが生み出すジュエリーの美を巡る
◆Louis Vuitton◆Cartier
16歳の若さでトランク職人の道を選んだルイ・ヴィトンが、ヴァンドーム広場に程近いカプシーヌ通りにアトリエを開いたのは1854年のこと。 その後、アニエールに移るが、2017年、ストアは2001年に誕生したファインジュエリーのアトリエを伴い、再びヴァンドーム広場に戻ってきた。 注目はメゾン独自の“LV モノグラムスターカットダイヤモンド”。尖ったキューレットをもつ53面のファセットが大胆でユニークなシェイプを形作り、躍動感のある生き生きとした煌めきを放っている。 ルイ・ヴィトン クライアントサービス 1847年、ルイ=フランソワ・カルティエが師匠からモントルゲイユ通りの工房を受け継ぎ、その華麗なる歴史が幕を開けた。2代目ルイ・カルティエは1899年、ヴァンドーム広場北側のラ・ぺ通り13番地にブティックをオープン。 同年には世界で初めてプラチナをジュエリーの台座に採用した後の“ガーランドスタイル”を考案する。その優美なエキゾチックさに、フランスのみならず異国の王侯貴族たちが大いに魅了され、メゾンに世界への道が拓かれたという。 1914年に誕生し、メゾンのアイコンとなった“パンテール”もまた、ダイヤモンドとオニキスが表現する野生的かつエレガントな佇まいで、様々な時代をしなやかに駆け抜けている。 カルティエ カスタマー サービスセンター
◆Chanel
後にも先にも一度だけ、1932年に開かれたシャネルのダイヤモンドジュエリー発表会。最先端のドレスをまとうマネキンにジュエリーを着けて見せる等、クチュリエールならではの優雅さとリアリティに溢れ、その作品群は斬新だった。 中でも鮮烈な印象を残したのが、クラスプのないコメット(彗星)のネックレス。以来、自由なエスプリを持って輝くコメットは、シャネルのジュエリーに欠かせないモチーフである。 ヴァンドーム広場18番地から放たれ、流れるように首元や指を巡り、胸元では3wayに形を変えて光輝く……幻想的な新作にときめきたい。 シャネル カスタマーケア