ウクライナが要塞化のクラホベ陥落、ドネツク州の要衝ポクロウシク防衛にも影響か
ロシア国防省は6日、ウクライナ東部ドネツク州のクラホベを約2か月の戦闘の末に制圧したと発表した。クラホベはウクライナ軍が輸送拠点とする要衝ポクロウシクの南約40キロ・メートルにあり、ポクロウシク防衛にも影響する可能性がある。 【写真】ロシアのウクライナ侵略2年10か月、旅客機も墜落
露国防省は、ウクライナ軍が要塞(ようさい)化していたクラホベの軍事拠点を制圧したことで、「ドネツク州における進軍の速度が増すことになる」と主張している。
ロイター通信によると、ドネツク州方面のウクライナ軍報道官は6日、クラホベでの戦闘が続いていると強調したが、別の同軍関係者は米紙ニューヨーク・タイムズに「実質的に失われた」と陥落を認めた。
露軍はドネツク州を優先的な攻略目標として占領地を拡大している。ウクライナメディア「ミリタルヌイ」によると、露軍は昨年、同州などで計約3600平方キロ・メートルを占領したという。