伝説元世界王者のラリー・ホームズが急浮上タイソン対ホリフィールド3度目対決に注目発言「彼は悩まされる」「現役トップ10と戦う可能性も」
元WBC、IBF世界ヘビー級王者で“レジェンド“モハメッド・アリを破ったことで知られるラリー・ホームズ(70)がチャリティー目的での復帰を宣言している元ヘビー級世界3団体統一王者のマイク・タイソン(53、米国)と元同王者のイベンダー・ホリフィールド(57、米国)の3度目の対戦について注目発言を行った。米のメディアプロダクションTrcksuitsのインタビューに答えたもの。 ホームズは、「もし彼らがやりたいのであれば、好きにやればいいと言うだろう。やるなとは言わないだろう」と、チャリティー目的のエキシビションマッチで拳を交えようとしている2人の戦いに理解を示した。 WBC世界ヘビー級王座を17度防衛したホームズは、1986年に37歳で引退したが、一転、復帰を決意し1988年に当時、3団体統一王者だったタイソンに挑戦して4回KO負け、2度目の引退を決めた。だが、再び現役復帰し1992年には、同じく3団体統一王者だったホリフィールドとフルラウンドを戦い判定負けをしている。全盛期を過ぎていたが、2人と激闘を演じたホームズだからこそのメッセージである。 タイソンは薬物中毒者、ホームレスの救済のために復帰を決意、往年の動きをインスタグラムで2度にわたって披露して全米にインパクトを残した。タイソンと2度対戦、リマッチでは、いらついたタイソンが耳を噛みちぎる暴挙を冒し大騒動となったライバルのホリフィールドが、すぐさま呼応。対戦を呼びかけ、自らも練習風景をネットにアップした。一部メディアによると、2人の3度目対戦への具体的な交渉が水面下でスタートしており合意寸前だという。 ホームズは急浮上中の2人の3度目対決をこう予測した。 「ホリフィールドはタイソンにとって良い対戦相手だろうが、ホリフィールドは、彼のことをよく知っているので悪い対戦相手でもある。彼は(タイソンと)戦って彼を打ちのめした。だからタイソンは、(3度目対戦では)そのことを気にするに違いないだろう。悩まされるだろうし、彼の頭の中は『ホリフィールドは、自分に対して、こんな(パンチ)、あんな(パンチ)を当てることができる』となる。タイソンは、注意深くなろうとして、それが彼の痛手となるのかもしれない」 2連敗しているタイソン不利の予想を立てたのだ。 ホリフィールドは11回TKO勝利した1996年の第1戦では、体格の優位さを使ったボクシングで距離をとりクリンチをうまく使いながらタイソンの長所を殺し突進を許さなかった。タイソンも晩年に入っていてパワー、スピードに衰えが見えていたが、1997年のリマッチでもホリフィールドは同じ戦略で”狂暴な男”をコントロール。思うようなボクシングのできないタイソンがいらついて耳を噛みちぎった。 ホームズは、ホリフィールドの対タイソン戦略は、23年ぶりの3度目マッチでも変わらず有効ではないかと予想するのだ。