「9%のロング缶チューハイ」を毎日1本飲んでます。「飲み会」に行くより安上がりだと思いますが、健康的には大丈夫でしょうか…?
1日の終わりに自宅でお酒を楽しむ人も多いでしょう。アルコールにもいろいろな種類がありますが、アルコール度数が高い缶チューハイを「手軽に酔える」とよく飲んでいる人もいるのではないでしょうか。 本記事では、毎日の飲酒がもたらす金銭面や健康への影響、お酒を健康的に楽しむためのポイントについて解説します。
「節度ある適度な飲酒」は純アルコール約20グラム
厚生労働省は「節度ある適度な飲酒」は、1日平均「純アルコール約20グラム」程度であることを示しています。純アルコール量とは、アルコール飲料に含まれるアルコール量のことで、アルコール度数の高さによって異なります。 純アルコール20グラムに相当するお酒の量は図表1のとおりです。 【図表1】
厚生労働省 健康21(アルコール) より筆者作成 ただし女性や高齢者、飲んで顔が赤くなりやすい人は、これよりも少ない量が適量だとされています。
生活習慣病のリスクを高める飲酒量
飲酒量が増えれば増えるほど、がんや高血圧、脳出血、脂質異常症などのリスクが上昇するといわれています。つまり生活習慣病を予防するためには、飲酒量が少ないほど良いということです。一方で、適度な飲酒は虚血性心疾患のリスクを下げて死亡率を下げるというデータもあります。 そのため、厚生労働省では生活習慣病のリスクを高める飲酒量(純アルコール摂取量)として、男性40グラム以上、女性20グラム以上としています。 アルコール度数9%の缶チューハイ(500ml)には純アルコールが約36グラム含まれます。毎日飲んでいる場合、男女ともに生活習慣病のリスクが高まるといえるでしょう。
缶チューハイにかかる年間コスト
缶チューハイはメーカーや商品、容量によって価格に幅がありますが、アルコール度数9%のロング缶チューハイを1本約170円として試算します。毎日缶チューハイを1本飲酒する習慣があると仮定すると、1年間にかかるコストは6万2050円になります(170円×365日=6万2050円)。 安く手に入れられる缶チューハイですが、年間で考えるとそれなりに大きな出費となることが分かりますね。