「服は山ほどあるのに着る服がない」問題を解決。衣替え前にやりたい服のチェック
クローゼットは服でパンパンに溢れかえってるのに「着る服がない」。なのに、手放そうとしても「手放せる服がない」。でもやっぱり「着る服がない」。そんな珍現象を解決します。整理収納アドバイザーとして、数多くの散らかった家の片づけ指導を行うおまいさんに、服の減らし方のコツを詳しく教えていただきました。 【写真】すっきり片づいたクローゼット
毎日の服選びに潜む無意識のパターン
毎日服を選ぶとき、あなたはなにを基準に選び、どんな服を着ていますか? この問いにすぐに答えられる人は、意外と少ないかもしれません。 なぜなら、ほとんどの人が「なんとなく」服を選んでいるからです。でも、その無意識の「なんとなく」のなかに、じつは「服は山ほどあるのに着る服がない」という珍現象の答えが隠れているのです。
減点ポイントで手が伸びない服たち
人は、なんらかの「減点ポイント」がある服って、手が伸びません。 ・服自体はかわいいけど、なんだか太って見える ・お気に入りだったけど、毛玉が目立っていてみすぼらしい ・襟ぐりの形が微妙に気に入らない ・流行っているけど似合わない気がする ・デザインは好きだけど着心地が悪い こんなふうに、たった1つでも減点ポイントがあると、その服を手に取る気になれないものです。
捨てるときに浮かぶ「加点ポイント」の罠
にもかかわらず、いざ捨てようとするときはどうでしょう? ・太って見える気がするけど、服自体はかわいいんだよな… ・毛玉が目合ってみすぼらしいけど、お気に入りなんだよな… ・襟ぐりの形が微妙に気に入らないけど、有名ブランドの服だし… ・似合わない気がするけど、流行ってるしな… ・着心地が悪いけど、着たらかわいいんだよな… このように、つい必死に加点ポイントを探してしまいます。でも、そもそも加点ポイントがゼロの服なんてほとんどありません。もし本当にゼロなら、悩まずに手放しているはず。つまり、手放せずに残っている服の加点ポイントなんて、ひねり出せばいくらでも見つけられるんです(笑)。
減点ポイントを見極めて、納得のいく衣替えを
「服は山ほどあるのに着る服がない」という現象の原因は、着るときには「減点ポイント」が気になって手が伸びないのに、捨てようとすると「加点ポイント」が気になって捨てられないからです。結果として「山のように服があるのに、実際は2着を日替わりで着る」という状況になってしまいます。 そこで、捨てようとした瞬間、加点ポイントに必死に目を向けてしまいがちになる自分に、「とはいえ、本当に着たいのか?」「この減点ポイントを考慮しても、着たいと思うときって本当にある?」と自分に問いかけてみましょう。 これから衣替えの季節です。今年の夏、着なかった服をしまう前に、なぜ「なんとなく手が伸びなかった」のか考えてみてください。きっとなんらかの減点ポイントがあったはずですよ。
おまい