小学校の年間学校行事(イベント)一覧! 「5つの内容」と傾向、コロナ後の変化も
【宿泊行事の変化】 修学旅行やキャンプといった宿泊行事では、タブレットを持っていく学校が増えています。一人1台とはいかずとも、班で1台といった形で持参し、写真や動画を撮影して、学校へ帰ったあとに活動報告としてまとめるといった取り組みも見られます。 また、決められたプログラムを体験するのではなく、自分たちで主体的に行く場所や活動を決めるといったケースも、特に中学校で増えています。「探究的な学習」の一環として宿泊行事を位置付ける学校もあります。 【オンラインの活用】 行事へのオンライン活用も進んでいます。学校行事や説明会などをオンライン配信するというケースだけでなく、オンラインを活用して他校と合同の行事を開催するというケースも見られます。近隣の小さな学校を数校をオンラインでつないで、合同で学習発表会を開くということもあります。
保護者世代にはなかったプログラムや面白い学校行事も
保護者の時代には見られなかったプログラムや、ユニークな取り組みを行っている学校も出てきています。まだまだ一般的ではないケースもありますが、時代の変化を背景に今後広がっていく可能性もあるものをいくつか紹介します。 1つ目は、いわゆる普通の種目がない運動会を行っているケース。運動会では「徒競走」「団体競技」「団体演技」を行うことが多いですが、これらを組み合わせた独自のプログラムを行っている学校があります。たとえば、団体競技と団体演技を組み合わせた「ソーラン節綱引き」。ソーラン節の音楽が流れている間はソーラン節を踊り、音楽が止まったら綱引きを行います。 こういった取り組みは、先ほどもご紹介した運動会のコンパクト化の工夫から生まれています。「徒競走」「団体競技」「団体演技」をすべての学年で行っていると午前中だけではおさまりません。そのため、組み合わせでユニークなプログラムを生み出したというわけです。 また、保護者世代にとっては運動会の定番だった組体操や騎馬戦が危険性などの面から見直されていることも新しいプログラムの誕生に関係しています。 また、きれい・かっこいいだけじゃないダンス大会。「健康安全・体育的行事」に分類される行事で、子どもたちが自分で振り付けを考えたり、おかしな動きも取り入れたりしながら創作とダンスの両方を楽しむものも見られます。 他にも、学校で育てた作物を調理して皆で食べる収穫祭。また、通常の運動会であっても、児童の多くが外国にルーツを持つ小学校では多様性を理解するために民族衣装をまとって運動会を行うなど今の社会で学ぶべき大切なことに触れる学校行事も開催されています。