12球団の「欲しい選手」の傾向は? 「プロ野球ドラフト会議2024」この選手に注目すれば面白くなる!
ほかの地域では、大学で畜産を学ぶために進学したはずが、投手として急成長してドラフト候補になった廣池(ひろいけ)康志郎(東海大九州)。 高校、大学と公式戦登板がほとんどなく、「東都のシーラカンス」と化しながらMLB級の剛球がスカウトから注目されているシャピロ・マシュー・一郎(国学院大)。身長195㎝、体重106㎏の巨体ながら俊足強打を武器に「フィジカルモンスター」と名をはせる台湾出身留学生・林冠臣(リンクアンチェン/日本経済大)ら、大学球界も個性派が続出する。 社会人では中島悠貴(茨城トヨペット)の異色ぶりが際立つ。本業であるセールスコンサルタント(トヨタ車の営業)を最優先するチーム方針のため、野球ができるのは週2日のみ。それでも、最速151キロを計測する剛球左腕として、社会人有数の存在に成り上がっている。 大物から隠し玉まで、最高峰の舞台で戦いたい切実な願いは同じだ。彼らに吉報は届くのか。その瞬間が刻一刻と近づいている。 取材・文/菊地高弘 写真/時事通信社