[写真]=柳澤健太

　第103回全国高校サッカー選手権大会3回戦の最注目カード、流通経済大柏（千葉）と大津（熊本）の一戦は、2-1で流通経済大柏が勝利を収めた。24年プレミアリーグファイナルで優勝し、2冠を目指した大津は3回戦敗退となった。 　大津のキャプテンを務めるDF五嶋夏生は「スカウティング通りだったんですけど、少し慣れるまでに時間がかかってしまったかなっていう印象です。思ったよりもスピードがある中で、もっと早くあのスピード感に慣れれば良かったんですけど、そこが自分の力不足かなと思ってます」と振り返った。36分に先制を許した中、54分に「今シーズンはゴールが取れてなくて、取りたいという思いが強かった」と五嶋が値千金の同点弾。しかし、68分に勝ち越し点を奪われ、惜しくも敗れた。 　五嶋は「この3年間でたくさん成長させてもらいました。1年生が入学する前に、プレミアリーグの静学戦（静岡学園）に出て、自分がミスをして本当に泣いて始まって……。3年間のラストもこういった形で涙で終わるってことが、本当に悔しいですけど、僕は大津高校っていう道を選んで正解だったと思いますし、平岡（和徳）先生、山城（朋大）先生、このチームメイトにたくさん成長させてもらった3年間でした」と涙をこらえながら振り返った。 　後輩たちに向けては「プレミアリーグファイナルだったりを経験をさせてあげられたことが、一つ自分たち3年生にとっての2年生に対する財産かなと思います。今年は2年生が出る機会は、あまりなかったですけど、来年も力があると思うので、またこの舞台でリベンジしてくれると思っています」と期待を寄せた。五嶋は来春から大学サッカーの名門・筑波大学に進学する。「自分自身もっと伸びしろがあると思ってますし、4年後は絶対プロになりたい」と決意を新たにした。