自民党…派閥・裏金と決別できる? 政治部長に聞く “派閥の解消”なるか “30年前と同じ”なのはなぜ? 【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN
自民党は、25日の総務会で「中間とりまとめ」を正式に決定しました。果たして「政治とカネ」の問題は、根絶できるのでしょうか? 日本テレビ政治部の田中秀雄部長にギモンをぶつけ、話を聞きます。 ◇
新しい動きが入ってきました。関係者によると、自民党の茂木幹事長は安倍派の一部幹部に対し「党内では責任を取るべきとの声が強い」と伝え、離党や議員辞職を念頭に、自ら政治責任を判断するよう求めたことが分かりました。 政治責任を求める安倍派幹部は、塩谷座長のほか高木事務総長、松野前官房長官ら、いわゆる「安倍派5人衆」が想定されています。 日本テレビ 政治部 田中秀雄部長 「茂木幹事長の今回のコメントは、とても重いと思います。実は、厳しい処分を求める声は政府内からもあがっているんです。現職閣僚の1人は『ルールを破った人間を処罰しないと何も解決しない。処分しないと岸田政権はもたない』と話しています」 そこで、以下のポイントを中心に詳しく解説します。 ●派閥解消…歴史は繰り返す? ●「カネ」と「人事」 どうやって決別?
■再発のおそれも…? 「“いわゆる派閥”からの脱却」なるか…
25日に正式決定した自民党「政治刷新本部」の中間とりまとめ、その“最大のポイント”とも言えるのが「“いわゆる派閥”からの脱却」です。 安倍派など裏金作りの温床となった「派閥の政治資金パーティー」を禁止にするとしました。また、派閥の「政治資金収支報告書」を提出する際に、外部監査を義務づけることにしました。 ただ一方で「派閥の全面解消」は見送り。麻生派、茂木派の2つの派閥は「政策集団」として存続します。 田中さん、これで「いわゆる派閥の解消」となるのでしょうか? 田中政治部長 「岸田首相は『派閥から脱却して、本来の政策集団に生まれ変わる』と強調したんですが、すんなりとは信じられません。自民党のある閣僚経験者は『病巣を取りきれていないと再発のおそれがある』と指摘しています。 実際、解散した派閥に所属していた議員に対し早くも、残ったほかの派閥から勧誘する動きも始まっている、という情報もあります」