自民党…派閥・裏金と決別できる? 政治部長に聞く “派閥の解消”なるか “30年前と同じ”なのはなぜ? 【#みんなのギモン】
■「派閥に人事は関与させない」岸田首相に徹底してほしい
そして、派閥と「人事」の問題です。 中間とりまとめでは、本来、首相・総裁が決める閣僚や党の役員の人事について、派閥が関与することを「禁止」としました。田中さん、これで大丈夫でしょうか? 田中政治部長 「岸田派はこれまで、党内の第4派閥に過ぎませんでした。そこで他の派閥に配慮し、人事にあたっては、それぞれの派閥からの要望を受け入れたため、結果として不祥事が相次ぎ去年、おととしと、内閣改造後に辞任ドミノが起きてしまったのは、記憶に新しいところです。ぜひ岸田首相には、この機会に『派閥に人事は関与させない』ということを徹底してほしいと思います」 「カネ」と「人事」の力を奪ったとしても、派閥はなくならないのでしょうか? 田中政治部長 「解散を決めた二階派の二階会長は『これからも人は自然に集まってくる。常識の範囲内で自然体でやっていく』(19日)と話しています。 ことしの秋には事実上、次の総理大臣を決める自民党の総裁選挙が控えています。 岸田首相は『解党的な出直しを図り、全く新しく生まれ変わる覚悟で信頼回復に向け、取り組む』と強調していますが、無派閥となった議員や、政策集団として引き続き活動する議員たちがそれぞれ、どう行動するのか、注意深く、見ていく必要があると思います」 政策活動費は、すべてオープンにした方がいいのではないでしょうか。 田中政治部長 「今のように不透明な状態は正さなければいけません。一方で、モグラ叩きのように、今回起きてしまったからそこだけ直す、といった対症療法ではなく、そもそも政治資金のあり方を根本から見直す必要があると思います。 これだけの大きな問題を前にどう行動していくのか。次の時代を担う新しい政治家が与野党双方から出てくるのかにも、注目していきたいと思います」 次の総理大臣を決める自民党の総裁選が、この秋にあります。このままで岸田首相は総裁選で勝てるのでしょうか。 田中政治部長 「26日からの国会で予算審議もありますので、そこの論戦を見た上で判断したいということになると思います」 (2024年1月25日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)
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