美脚のための食事とは? ショートパンツを楽しむためのフランス式美脚ガイド
恵みの海
天然温泉やタラソセラピーセンターでも脚のケアに特化したプログラムを提案している。フランス・ポルニックの「脚のウェルネス・ケア」では、最新テクノロジーを活用した完全リニューアルされた充実したプログラムが提供されている。一例を挙げると、静脈とリンパ管の機能を整える機械的刺激を利用した心臓同期マッサージ「Stendo」、引き締めと痩身効果のある電気刺激と低温療法を組み合わせた「Waves」、浮腫を改善する光療法「MiltaLed」。他にも、タラソケア、血行促進のためのモデリング、またガスケメソッドに基づいたさまざまな研修も用意されている。29種のケアと研修、食事付きの6日6泊のコースは1人2172€から。今年の夏はできるだけ水の中を歩いたり走ったりしよう。足首ではなく、腰までしっかり水に浸かって。
定期的なドレナージュ
ゾウの足のようなむくみを取るには、手で行うリンパドレナージュに勝るものはない。とはいえ、資格を持った理学療法士の数は年々減っている。施術に時間がかかる上に、肉体的負担も大きく、そのわりに儲からないからだ。なんとも残念なことだ。 セルロース、水分の滞留、たるみ。効果が出るまでには時間がかかるが、マッサージはこれらすべてに効き目がある。なかでもイチオシはホリデルミの「Soin coprs Drainage remodelant premium」。リラックスと活性化の両方を叶える、身体の深部に働きかけるケアによって、老廃物が排除され、身体全体の血行が促進される。素手で行うドレナージュと、ローズクォーツのかっさを用いた引き締め効果のあるマッサージを組み合わせて、頑固なセルライトにまで働きかける。人間工学に基づき、身体のラインをすっきりさせるために考案されたかっさは、セルライトがなかなか落ちない凝った部分をほほぐしたりマッサージするのに欠かせない道具だ(1時間165€)。
脚の声に耳を傾ける。
フランス指圧研究所創設者で『どこが痛いか言ってごらん。理由を当ててみせよう』(アルバン・ミシェル出版)の著者であるミシェル・オドゥルは独自の方法で脚にアプローチしている。とにかく話を聞いてみよう。 「私たちが世界や宇宙を動き回ることができるのは脚のお陰です」と彼は強調する。「脚は私たちと他者との関係を象徴的に表しています」 私たちは脚の声を聞くべきだ。たとえば脚が重いのは緊張感の表れで、他者との関わりの中で自分自身を位置付けたり、関係を進展させるのに困難を感じているということ。「これは仕事の場面でよく見られる現象です」と彼は指摘する。「身体が緊張すると、脚全体に影響が出ます。腓返り、筋肉痛、だるさ、浮腫、さらには捻挫......。これらの症状は、これ以上まともに前に進めないという警鐘です。頑張り過ぎかもしれない。少しスピードを緩める必要があると訴えているのです。痛みの部位からも様々なことがわかります」とオドゥルは続ける。「足首には立場の取り方に関する問題が現れやすい。さらに言うと、右足首の痛みは女性、左足首の痛みは男性との間に人間関係の悩みがある証拠です」 膝の不調は、譲歩したり、自分が置かれた状況を受け入れることに困難を感じている証拠だ。3番目の重要な関節は股関節。身体を内側から支える構造体であり、軸となるポイントだ。身体の支柱ともいえるこの部位は父と母を象徴する。「左側が父親、右側が母親に対応しています」とオドゥルは解説する。「関節症などで股関節が痛む時は、裏切り、放棄などの問題の兆候かもしれません...。拠り所となる人たちが苦しんでいて、頼りない状態にあるということです」 脚は誘惑の武器でもある。ハイヒールはふくらはぎの膨らみを強調し、歩く時には腰の振りも大きくなる。私たちの文化において、腰をくねらせることはエロティックな記号として捉えられている。「行動言語において、脚を組むことはとても重要な意味を持っています」とオドゥルは続ける。「ある関係や状況から身を守りたいという欲求を多少なりとも意識的に表している。私的な領域を保護する姿勢です」
text: Caroline Henry & Julie Gillet (madame.lefigaro.fr)