美脚のための食事とは? ショートパンツを楽しむためのフランス式美脚ガイド
完璧とはいえない。でももう隠さない! 体型は変えられなくても、できることはある。むくみを取る、引き締める、メリハリのあるライン、艶のある肌...。フランス「マダム・フィガロ」が、脚にまつわるケアをステップごとに紹介。これからは恥ずかしがらずに脚を見せよう。 【画像】脚の長さ際立つハイヒールで堂々ポージング! 美脚を手にいれる手術で14cm身長を伸ばしたテレジア・フィッシャー 脚の長さを競い合ったり、スラリと伸びた世界で最も美しい脚の持ち主は誰かを議論する時代はもう過去のもの? オレンジの皮のような肌をみっともないと忌み嫌うのは時代遅れ? 「ウィ」と断言することはできない。 身長170cmのドイツ人インフルエンサー、テレジア・フィッシャーが7年間の手術と苦痛の果てに、脚を14cm長くしてSNSで話題を集めたことは記憶に新しい。セルライトという言葉を口にする人がほとんどいなくなったいまでも、やはりテイラー・スウィフトの太ももには憧れる。すぐに体型を変えたり、身体を改造するのは難しいが、脚のケアをすることはできる。美しい脚が何よりもまず健康的な脚のことだとしたら? 軽快に動く、丈夫で、ケアの行き届いた脚。つまり良好な状態でさえあればいい。さあ、あなたもこの暑い夏、ショートパンツを履いて乗り切ろう!
脚のための食事
ダイエットをしても脚は絶対に細くならないと言うが、脚のむくみを取るには、まずは食事の見直しから始めよう。 血流を促進する栄養素はいくつもある。筋肉の維持に欠かせないタンパク質(肉、魚、大豆......)はいわば天然のギプス。「細動脈を通過した水分が細静脈に戻るのを助ける働きをしています」と静脈科医で『脚のケアをしましょう』(セール出版)の著書があるエル・トレダノは説明する。 次に、ビタミンC(果物や野菜)は、静脈の強度を高めるコラーゲンの合成や血管のしなやかさの維持に欠かせない。赤い果物に含まれるフラボノイドは血管壁の強度を高め、ビタミンE(アボカド、ナッツ類)には血管を保護する働きがある。亜鉛と魚介類に含まれるセレンはコラーゲンの形成に関わる。オメガ3など、血液をさらさらにして血流の改善に効果のある栄養素もある。脂の多い魚を週に1~2回、1日5~10粒のナッツを摂るように心がけよう。料理の味付けにはクルミ、リンシード、菜種油を使うといい。 料理にはにんにくを使おう。「玉ねぎと同様に血液をさらさらにする成分が含まれています」とトレダノは続ける。柑橘類には血小板凝集を抑制し、血液凝固を阻害するフラボノイドが豊富に含まれている。 水分を摂ることも忘れずに。「一般に考えられていることとは逆に、水分の滞留を防ぐには、水分を摂ることが大切です」と専門家は強調する。「水分の摂取を控えると、腎臓の働きが阻害されてしまい、逆効果です」 余分な水分を排出する働きを持つカリウムや、老廃物の排出を促す繊維質を多く含む食物も積極的に摂ろう。「つまり、果物と野菜全般です。強いて挙げるなら、アスパラガス、アーティーチョーク、パイナップル、きゅうり、ズッキーニ、セロリ、いちじく、メロン、桃、黒大根」 最後に、水分滞留の原因となる塩分は控えめに。また、超加工食品に含まれている様々な食品添加物にも注意して。猛暑のときは、自然療法士のシンシア・カーが『私の自然療法日課』(ルデュク出版)ですすめているように、シードルヴィネガーで味付けした新鮮なトマトと季節の野菜サラダ、そしてインド産のクリのカプセルを1日3回摂取して暑さを乗り切ろう。