センバツ2024 験担ぎのラーメン店 近江・多賀監督、教え子の藤田さん腕振るう /滋賀
今春のセンバツに出場する近江の近くに、野球部の多賀章仁監督が長年通うラーメン店「たい風米原店」(米原市下多良1)がある。店主の藤田匡彦さん(45)=写真=は同校卒業生で多賀監督の教え子。チームを見守り続けた藤田さんは母校の躍進を願いながら、日々腕を振るっている。 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 多賀監督は藤田さんの担任になったことはないが、藤田さんが授業を休むと気に掛けて指導してくれたといい「やさしいお父さんのような存在」だったと振り返る。2人が再会したのは約20年前。開店した店に偶然多賀監督が訪れ、それから常連になったという。 多賀監督は普段から野球部のコーチや友人らと来店。センバツなど大きな大会への出場が決まれば験担ぎで連日訪れる。 昨夏の甲子園が終わった後は、引退した3年生と訪れ、ラーメンやギョーザに舌鼓を打ちながら新チームの方向性を相談していたという。また、プロ入りしたOBが壁にぶつかった時は元気づけるために連れてくることもあり、選手らと監督との思い出が詰まった場所となっている。 多賀監督は「いつ行っても温かく、大会まで頑張ろうと思える店」と語る。藤田さんは、多賀監督がいつも注文する「たい風ラーメン」を作りながら「優勝を目指して頑張ってほしい」と笑顔を見せた。【菊池真由】