（ブルームバーグ）： モルガン・スタンレーは、ブラックストーン、カナダ年金制度投資委員会（ＣＰＰＩＢ）、リアルト・キャピタルを含むグループから、破綻したシグネチャー・バンクの不動産ローン債権、約７億ドル（約1100億円）相当を買い取ることで合意した。事情に詳しい関係者が明らかにした。

ジョーンズ・ラング・ラサール（ＪＬＬ）がアドバイザーを務めた。ブラックストーン、ＣＰＰＩＢ、モルガン・スタンレーの担当者はコメントを控えた。リアルトと ＪＬＬの広報担当者は即座にコメントすることはないと述べた。

ブラックストーンとそのパートナーは昨年、シグネチャーの不動産ローン約170億ドルを保有する連邦預金保険公社（ＦＤＩＣ）の合弁事業に出資し持ち分を取得した。ＦＤＩＣの報道官はモルガン・スタンレーへの売却について即座にコメントすることはないと述べた。

シグネチャー不動産ローン、ブラックストーンとカナダ年金が一部取得

買い手グループはその後、このポートフォリオの一部である約18億ドルの主にアパート向けローンの正常債権を売却する可能性を検討していた。ローンの他の部分がどうなるかは不明。

商業用不動産取引が低迷を続ける中、シグネチャーの不動産ローンの売却は投資家の関心を集めている。不動産の所有者と資金の貸し手は、借り入れコスト上昇と評価額の急落に悩まされている。シグネチャーのローン債権売却のようなまれな取引は、一部の物件とローン債権の価値についての手掛かりを提供する。

原題：Morgan Stanley Said to Buy Property Debt From Blackstone Venture（抜粋）

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