FC岐阜はなぜラモス、川口、三都主を補強できたか
■岐阜は"日本のチェルシー"ではない ただ、逆に結果が出なければ、スポンサーの撤退や選手の流出、そして藤澤氏の支援打ち切りなどにつながってしまう可能性もゼロではない。その意味で、未来への投資ができる記念すべき改革でもあるが、足下を見失う危うさもある。決して安泰ではない。FC岐阜は「日本のチェルシー」ではないことも忘れないでほしい。 華やかさ・注目度を考えれば確かに夢心地であるが、本当の戦いはこれからである。ラモス監督と3年契約を交わした薫田社長は「今シーズンは10位以上、そして20年までのJ1昇格を目指してチームを作っていきたい」と決意を語る。岐阜県を盛り上げるため、何かを残し、未来へ積み上げること。「終わってみれば、何も残らなかった…」。そんなことにならぬよう、新生・岐阜はピッチ内外でこれまでと違うところを見せることができるだろうか。 (文責・村本裕太/サッカーライター)