元日テレ尾崎里紗アナが語る、第1子出産時の苦労「母親としての基本作業さえできないことが悔しかった」
過度な干渉はせず、できるだけのびのび育てたいとは思っていますが、子どもってものすごいスピードで成長して、急に予想外の行動に出たりしますよね。今後はお友だちとの関わりも増えていきますから「叩いたら、相手は体も心も痛いんだよ」ということを、どうやって理解してもらおうか、考えているところです。 ――ご主人も同じ考えですか? 夫は、結構しっかり叱るタイプです。夫曰く「子どもとは言え人間なんだから、ダメなことはダメと言うべきだ」って。夫に叱られると息子も反省しているみたいなので、私より夫の方が手強い相手だ、ということはわかっているみたいです。 ■「頼りにされる親」になりたい ――まだ2歳ですが「こんな風に育ってほしい」という希望はありますか? まずは健康であること、あとはやりたいと思うことには、できるだけ挑戦してほしいですね。息子の希望をできるだけかなえるためにも、私もますますお仕事を頑張ろうと思っています。子どもが悩んだり迷ったりしたときに気持ちを理解するという意味でも、経済的な意味でも、頼りにされる親になりたいです。 ――親子の信頼関係は、大切ですね。 私自身、小中学校のころ学校での対人関係で悩むことがありましたが、「どうせ親に話してもわかってくれない」と思い、両親に対して心を閉ざしてしまったんです。あるとき、いつもは冷静な母から「お母さんだっていろいろな経験をしているんだから、悩んでいることがあるなら話してほしい。一緒に考えよう」と泣きながら言われて、驚くと同時にこんなにも私のことを考えていてくれたのかと、うれしく感じました。 それ以来、私にとって家庭はそれまで以上に居心地のいい場所、辛いことがあったときも安心して帰れる場所になりました。私の目標は、そういう家庭を作っていくこと。これから先、息子が大きくなればいろいろなことがあって、気持ちが不安定になる時期もあると思いますが、「家に帰ってお父さんとお母さんに話してみよう」と思ってくれる存在になれたらうれしいです。 (構成/木下昌子) ◯尾崎里紗(おざき・りさ)/フリーアナウンサー。1992年生まれ、福岡県宮若市出身。西南学院大学を卒業後、2015年日本テレビアナウンス部に入社。同年9月より情報番組『ZIP!』を担当し、18年から『バゲット』のMCを担当。19年に結婚し、22年に第1子男児を出産。2024年同局を退社し、現在はフリーアナウンサーとして活動。故郷の福岡県若宮市の「ふるさとPR大使」も務める。防災士、離乳食幼児食コーディネーター、食生活アドバイザー2級などの資格も持つ。
木下昌子