【高校野球】富山・高岡商が秋春連覇に王手…9回に6連打、5得点で大逆転
◆春季高校野球富山県大会 ▽準決勝 高岡商9-8高朋(5日・県営富山) 準決勝2試合が行われた。昨秋の富山県大会優勝の高岡商は、9-8で高朋に逆転勝利。シード校対決を制して、決勝進出を決めた。8回は守備のミス連発で4失点したが、4-7の9回は先頭から怒濤の6連打で一挙に5得点。持ち味の粘り強さを発揮し、驚きの再逆転劇を見せた。鞍本琥珀主将(3年)は「全然、負ける気はしなかった。練習試合でも、こういう試合で勝っている。自信がありました」と明るい表情を見せた。 10万回のスイングが実った。低反発バットに対応するためにも、昨年11月から3月初旬にかけて、徹底的にバットを振り込んだ。「去年は9万回だったが、打ち勝てなかった。もっと振らないといけないと思いました」と鞍本主将。一冬を越えて、スイングスピードも向上。6番・宮村侑龍捕手(3年)は最速146キロをマークすれば、主軸も140キロに到達。鍛え上げたスイングで、この日の逆転劇を呼び込んだ。 先発の183センチ右腕、金子虎大(3年)は自己最速の143キロをマーク。5回を4安打、2失点に抑えれば、6回から登板したエース左腕、三上亮汰(3年)も5安打、自責点2と奮闘した。金子は「目標は優勝。欲を出さず、1人1人が向かっていきたい。夏までに145キロを出したいです」と闘志満々。6日の決勝戦では、富山商との“両商対決”を制し、勝負の夏へ弾みをつける。(中田 康博)
報知新聞社