関電の金品受領問題 第三者委が会見(全文7)便宜供与に当たるのは間違いない
関西電力(関電)幹部らによる金品受領問題を調査した「第三者委員会」(委員長・但木敬一元検事総長)は14日、調査報告書をまとめ関電に提出し、大阪市内で会見を行った。 【動画】関電の金品受領問題 第三者委が最終報告で会見 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは、「関電の金品受領問題 第三者委が最終報告で会見(2020年3月14日)」に対応しております。 ◇ ◇
十分に調査は行えたか
毎日新聞:ごめんなさい、最後にもう1点。この社名が出ている森山さんの関連している企業へのヒアリングなんですけども、社内調査では行っていなかったということで、今回は5社に聞いているということなんですが、これ、十分に調査は行えたというふうに判断されているのか、その辺はどうなんでしょう。 司会:もちろん調査をされる側からしますと、調査をされる側の言い分ということがございます。そして現在、関西電力ならびにそのグループ会社に在籍している方というのはある程度調査に協力する義務というものが観念されるところ、社外の調査っていうのはなかなか困難を極めましたが、ただ、おっしゃる5社というのは社内調査報告書で黒塗りになっているところも含めた5社だと思いますが、そこのみならず伏せ字にはさせていただいておりますが、それ以外の企業についてもヒアリングをかけた上でさまざまな事例があぶり出せているという点については一定の調査ができたというふうに思っております。 毎日新聞:分かりました。ありがとうございます。 司会:それでは私の真っ正面の真ん中の方で。
事実認定の難しさをどう感じているのか
日本経済新聞:日経新聞の【クロタキ 02:39:40】と申します。3点ありまして、1つは冒頭、奈良先生が事実認定の難しさをご指摘されていたかと思うんですけれども、その辺り、委員長はどんなふうに感じてらっしゃったのかということ。ご指摘のとおり亡くなられている方がいらっしゃったりとか、時間的制約があったということはあるとは思うんですけれども、ちょっと感想めいた話になるんですけども1点、まずそれを教えていただけますでしょうか。 但木:事実認定は非常に難しい事案ですよね。主役が亡くなられちゃっているということが、もう決定的に壁として最初からあるっていうことですよね。その中で事実を認定するっていうのは、やっぱりいろいろな客観証拠を寄せ集めて、そしてこれはほぼ間違いないだろうというものまでたどり着かなきゃならないということですよね。それは今度の調査の中では非常に難しい面が多かった。 つまり、例えば高浜の町長さんにしても、浜田さんは亡くなられちゃっていますよね。そうするとあそこの部分っていうのがなかなか解明ができない。あそこの部分が解明できないと、なんでそんなことになってるんだっていうのがぼんやりしか分からないっていう問題がありましてね。かなり、私たちのできる限界ではやったつもりでいますけれども、事実認定が難しいものが多かったのは事実だと思います。 日本経済新聞:2点目なんですが、言葉遣いの問題だけなのかも分からないですけれども、関電側と森山氏との間のやりとりを巡って、報告書には見返りという言葉が出てきますけれども、これ、便宜供与があったというふうには第三者委員会としては認定はしているんでしょうか。関電側から。 但木:便宜供与があった、つまり発注要求に対して発注約束しているのがあるわけです。そして現に発注をしているわけですから、それは見返りがあったと思います。