電車内での傘の持ち方は?【雨の日のマナー】注意すべきNG行動とは
いよいよ本格的な梅雨シーズン。梅雨の時期には出番が多くなる傘ですが、「傘の水滴が洋服にかかって濡れてしまい、イラッとした」という経験があるかたも少なくないのではないでしょうか。雨の日こそ注意をしたいのが傘のマナーです。そこで今回は、大人なら身につけておきたい傘のマナー、使い方について、秘書歴約15年でマナーに詳しい、能美黎子さんが説明します。 【チェックリスト】傘の正しいさし方、持ち方は?【雨の日のマナー】注意すべきNG行動 まとめはコチラ
【元社長秘書のマナー講座】vol. 40 いよいよ本格的な梅雨の季節。梅雨の時期には、傘の出番が多くなりますよね。そんな今の時期に注意をしたいのが傘のマナーです。周囲のかたの傘マナーの悪さにイラッとした経験はありませんか? もしかすると、知らず知らずのうちに自分自身が周りに迷惑を掛けてしまい不快にさせている可能性もあるかもしれません。傘の扱い方には、その人となりが出ると言われています。雨の日こそ、人を思いやる心とマナーが大切です。 そこで今回は、実はやりがちな長傘の持ち方やさし方、大人なら身につけておきたい傘のマナーについて、NG例を含めてご紹介します。気持ちのよいマナーを身につけ、雨の日も快適に過ごせるようにしましょう。
傘のマナー
1. 傘の開き方 ・傘を上に向けて開くのはNG 雨傘・日傘のどちらの場合も傘を開くときは、周囲を確認してから「先端を斜め下に向けたまま開く」と覚えておきましょう。ジャンプ傘も一気に開かずに手で押さえるようにしてゆっくりと開きましょう。周囲を気にせず、上に向けてバサッと一気に開くと周りの人に当ててしまったり、近くにいる人に水しぶきがかかる危険があるため、周囲への配慮を心がけることが大切です。 2. 傘をさして歩くとき ・傘を肩にかけて歩くのはNG 傘を肩にかけるように斜めにした状態で歩くと、後ろを歩いている人の視界を遮ってしまいます。また、服やバッグに水滴がつき濡れやすくなるので注意しましょう。傘をさして歩くときは「傘を体の中心で真っすぐ持つ」と覚えておきましょう。狭い道や混雑している場所を歩く場合は、横並びに広がって歩かないようにし、信号待ちなどで立ち止まった際にも気を抜かないよう心がけましょう。 ・「傘かしげ」が美しいマナー 傘をさしたまま人とすれ違うときに意識したいのが「傘かしげ」です。前から来た人とすれ違う際、相手とは反対側に少し傘をかしげて相手にぶつからないようにすることを言います。相手に露先をぶつけたり水滴をかけたりしてしまうことを防げると同時に、相手に対して思いやりのある美しいマナーとなりますので覚えておきましょう。 3. 傘の閉じ方 ・横に向けて閉じるのはNG 傘を横に傾け、地面と平行にした状態で閉じる人が多いですが、実はNG行動です。横に向けることで傘の先端が人に当たってしまう可能性があるため、傘を閉じるときは、「周囲を確認し、傘をさした状態のまま上で少しすぼめてからゆっくり斜め下に下ろして閉じる」と覚えておきましょう。 4. 傘の持ち方 ・傘の先が周囲に向いているのはNG 傘を地面と平行にして持ち歩いている人がいますが、これは混雑している場所では迷惑なだけでなくとても危険な行為となるため絶対にNGです。傘を閉じて歩くときは、傘の先をなるべく真下に向け、人に向いたり斜めにならないようにするのがマナーです。 ・バンドを留めずに持ち歩くのはNG 濡れた傘のバンドを留めずに持ち歩くのは、水しぶきが周囲にかかりやすいのでNGです。水滴の飛び散りなどを防ぐため、しっかりバンドで傘を巻くのがマナーです。「すぐ開くから」とバンドを留めるのを怠っている場面を見ることが多いですが、ごく短時間でも周囲への気遣いとして必ずバンドは留めるよう心がけましょう。 5. 傘についた水滴の落とし方 ・傘を振り回して水滴を落とすのはNG 傘をバサバサ開閉させたり、クルクル回転させたりすると、水滴が飛び散って周りの人にかかってしまうためNGです。閉じた傘の露先をまとめて軽く握り、傘先を下に向けて、数回軽く地面をたたくように上下をすると、ある程度の水気が落ちるのでおすすめです。 6. 電車やバスなどの乗り物に乗るとき ・電車内で自分の体から離して傘を持つのはNG 狭い空間で乗客がひしめく電車やバス内では、傘の扱い方には細心の注意が必要です。先端を人に向けないように気をつけましょう。傘を自分の体に引き寄せて正面で持ち、傘を手首に掛けて持つ場合には、手首の外側から傘の柄を掛けることで、先端が自分側に向き周りに配慮することができるのでおすすめです。