老後の「年金受取総額」は現役時代に支払う「年金保険料」の総額を上回るのか?「年収400万円」でシミュレーション
手取り給与が少なくて生活に余裕がないと悩んでいる人も多いかもしれません。 給与から天引きされる税金や社会保険料のうち、厚生年金保険料は多くの割合を占めています。では、具体的に厚生年金保険料を年間にどれくらい支払い、老後にいくらの年金を受け取るのでしょうか。 【シミュレーション結果】会社員が20歳~64歳まで「年収400万円」で働いた場合に受け取る厚生年金の手取り額はいくら?「年金受取総額>年金保険料」となるのか。 本記事では、年収400万円の会社員が現役時代に支払う厚生年金保険料と、老後に受け取る年金額の合計をシミュレーションします。 年金受取時に発生する税金や社会保険料も考慮しながら詳しくシミュレーションするので、ぜひ参考にしてみてください。 ※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
年収400万円の会社員が現役時代に支払う年金保険料はいくらか
まずは、年収400万円の会社員が現役時代に支払う厚生年金保険料をシミュレーションしてみましょう。額面月給30万円、額面ボーナス40万円(20万円×2回)の会社員を前提とします。 厚生年金保険料は、月給やボーナスの金額に応じて保険料が決まる仕組みです。 年収400万円の会社員が年間で支払う厚生年金保険料は以下のとおりとなります。 2万7450円(月給分)×12ヵ月分+1万8300円(ボーナス分)×2回分=36万6000円 20歳から64歳までの45年間勤めるとすると、合計でかかる厚生年金保険料は1647万円です。合計すると、かなり高額な厚生年金保険料を支払うことがわかります。 また、厚生年金保険料は会社員と会社が折半して出す仕組みです。上記のシミュレーションは会社員負担分のみですが、会社負担分も入れると合計で3294万円の厚生年金保険料を支払います。
年収400万円会社員が老後に受け取る年金の額面はいくらか
年収400万円の会社員が現役時代に支払う厚生年金保険料をシミュレーションしましたが、老後はいくらの年金を受け取れるのでしょうか。 厚生労働省「公的年金シミュレーター」を使って、以下の条件でシミュレーションしてみます。 ・1990年生まれ ・20歳~64歳まで会社員として勤務 ・現役時代の平均年収は400万円 ・65歳から年金受給開始 シミュレーションの結果、受け取れる見込みの額面年金額は年間180万円です。