伊藤健太郎、俳優デビュー10周年で見据える未来「実力や芝居力とともに、人間力をつけていかなければ」
◆続編の実現に感激!「気を引き締めて臨みました」
今年、俳優デビュー10周年を迎えた伊藤健太郎。累計発行部数4600万部を超えるヤクザ漫画を伊藤主演で実写化した続編『静かなるドン2』では、昼と夜でまったく違う顔を持つ男の奮闘劇を躍動感たっぷりに体現。観客を大いに楽しませてくれる。伊藤が本作で果たした新たなチャレンジとともに、役者業の転機として挙げた『今日から俺は!!』との出会いがもたらしたもの、「いつまでも現場に立っていられることが夢です」と生涯現役を願う、27歳の胸の内を明かした。 【写真】スタイル抜群! 伊藤健太郎、カッコよすぎる撮り下ろしショット 昼は堅気としてデザイン会社で働き、夜になると関東最大規模の暴力団「新鮮組」の総長という2つの顔を持つ近藤静也(伊藤)を主人公とした本作。静也のお世話役・猪首を演じ、総合プロデュースも務めるのは、人気任侠シリーズ「日本統一」の主演と総合プロデュースも担う本宮泰風。シリーズ続編として新たに監督に鳴瀬聖人、脚本・総合監修を前作の監督・山口健人が務めた。 「この作品の世界観が大好き」と笑顔を弾けさせた伊藤にとって、続編の実現は大きな喜びだった。「前作を撮っている時から、みんなで『続編をやりたいね』と話していました。映画が完成してからも『これで終わるのは寂しすぎる』と思っていたので、『2をやります』とお声がけいただいた時はものすごくうれしくて! またあの世界に飛び込むことができると思うと、ワクワクしました」とニッコリ。同時に「前作を面白いと思っていただけたことで、続編が叶った。その時点で観客の方々のハードルは上がるものだと思うので、それを超えていくためにはどうしたらいいのだろうかとたくさん考えました。コメディ、アクション、シリアスな面など、すべてにおいてブラッシュアップしたものをお届けしないと、続編をやった意味がなくなってしまう」とプレッシャーを感じつつも、「気を引き締めて臨みました」と力強く語る。 その覚悟もあって、オープニングの軽快なダンスシーン、「新鮮組」の面々とのコミカルなやり取り、新たな敵との激しいアクションなど、伊藤が緩急のある展開を躍動感たっぷりに魅せて、観ているこちらまで心弾むような映画が完成した。深水元基や本宮泰風など組員を演じる共演者が迫力満点のオーラを発する中、総長の静也は「お前ら、行くぞ!」と彼らの真ん中にドンと立つキャラクターだ。伊藤は「周囲のキャラクターや役者さんに迫力があればあるほど、『俺、総長!』といううれしさがあります」と楽しそう。 続けて「猪首を演じる本宮さんと、鳴戸を演じる深水さんがいると、静也と同じように僕もものすごく安心感があります」と敬愛を寄せながら、「現場では、いつもみんなで笑っています。特に幹部会のシーンでは、カメラが回っていてもいなくても、生倉役の三宅(弘城)さん、肘方役の坪倉(由幸)さんはずっとコントのような掛け合いをしています。最高ですよ! 温かい雰囲気の中で撮影させていただいて、だんだん親戚の集まりのような雰囲気になってきています」と家族のような絆を育みながら、ワクワク感あふれる世界を作り上げている。