「ベッドで寝たの、いつが最後だっけ…」長男の夜泣きで眠れない日々。息子と私だけポツンと取り残されたような孤独感も【「よなきごや」著者インタビュー】
勝手に寝てくれる下の子を見て、「赤ちゃんって抱っこしなくても寝るんだ!!」と
――第2子の長女はほとんど夜泣きをしなかったそうですね。 かねもと 夜中に起きて泣くことはありましたけど、おっぱいを飲ませてげっぷをさせて、ベッドに置いておくと、勝手に寝てくれちゃう!びっくりするくらいラクでした。 上の子のときは、寝かしつけている間はほかに何もできなかったけれど、下の子はバウンサーに寝かせて足でゆらゆら揺らしながら、ごはんを食べたり仕事をしたりしてました。それですやすや寝てくれたんですよね~。 ――第2子は乳児期以降もすぐに寝てくれる子でしたか。 かねもと 私も一緒にふとんに入って「おやすみ」って言えば、とくに何もしなくても寝てくれました。まわりが寝るとつられて寝ちゃうみたい。おにいちゃんの寝息が一番効果的だったかな。 ――2人の子の夜泣きにすごく違いがあったのは、息子さんと娘さんの性質の違いでしょうか。 かねもと うーん、どうでしょうね。たしかに下の子のほうがおとなしいタイプですけど、子どもの性質の違いより、1人目と2人目の違い、私の経験値の違いが大きいかなと思います。 下の子が生まれたとき上の子は4歳で、まだ何かと手がかかる時期。しかも下の子が生まれて寂しい思いをしないように、上の子のことを優先していたので、下の子は泣いたら相手する、くらいのかまい方をしていました。でも、それが逆によかったのか、泣かずに寝てしまうことが多かったです。 そんな下の子を見ていて、赤ちゃんってずっと抱っこしていなくても寝てくれるんだ。私も一緒に寝れば自然と寝ちゃうんだって気づいたんですよね。ママが一生懸命になりすぎると、かえって赤ちゃんは寝てくれないのかも。あくまでも私の経験則ですが。 ――まんがの中で、児童館ではすごくきれいにしているママが、「よなきごや」ではすっぴんで髪はぼさぼさ、洋服もヨレヨレ、といった話がありました。 かねもと 産院入院中はみんなすっぴんでボロボロだったのに、児童館で会ったらすごくおしゃれで、きちんとしているんですよね。児童館は子どもファーストなので、ママがくつろげる場所じゃないなあと感じていました。ママがゆっくり休めることをメインにしつつ、子どもも楽しめる場所があったらいいなあって思ったのも、「よなきごや」を描くきっかけの一つでした。