かんぽ生命の不適切契約問題 日本郵政らが会見(全文6)信頼回復に専念したい
かんぽ生命保険で顧客に不利益となる不適切販売が発覚した問題で、日本郵政、かんぽ生命、日本郵便の3社長は30日午後、記者会見を行って実施中の顧客への調査結果について中間報告を行った。 【動画】かんぽ生命の不適切契約問題 日本郵政グループが中間報告を公表 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは、「かんぽ生命の不適切契約問題 日本郵政グループが中間報告を公表(2019年9月30日)」に対応しております。 ◇ ◇
その経営責任の取り方で十分という認識か
ダイヤモンド社:その経営責任の取り方で十分だっていうご認識だっていうことでよろしいですか。 長門:十分、不十分も、満足していないお客さまがいらっしゃるので、しっかりこれを回復する。こんなに恥ずかしいことが起こっているので、しっかりこれを起こらないように体制を整備する。本当に残念ですけれども、2万4000局のネットワーク、148年の歴史で本当に誠実にこつこつ手紙を送ってきて得た、この地味な信頼感、誠実さっていうものが失われつつあるとマーケットでいわれているわけですから、これを一刻も早く、簡単ではないと思いますけれども、回復するというのが大事な経営責任と思っております。 今回の募集品質の問題ですけれども、歴史をひもとくとすぐお分かりになると思うんですけれども、乗り換えの定義ですね、解約がいつあるのか。よく前3カ月、後6カ月っていいますよね。あの歴史、乗り換え問題だけで今申し上げますけれども、1個の例でごめんなさい、またおまえら反省足りないとかって言われるかもしれませんけれども、歴史を見ると、現在は新規加入の前3カ月間、後6カ月間で既契約の解約が発生した場合を乗り換えと判定基準にしてたわけですね。 西川さん、民営化の時代、12年前ですけれども、西川さんが社長だったときには、前1カ月、後3カ月だったんですね。斎藤さんが社長になった時代にまた1回、改定というか、変わりまして、前1カ月、後6カ月だったんですね。今回、またいろいろ議論してるんですけれども、この前3・後6っていう、われわれがつい最近まで採用していた定義というのは西室さんの時代に変わったんですね。件数の問題等々がありますので本当に無責任なことは申し上げられませんけれども、この乗り換えに対しての募集品質の問題というのは、状況証拠としてずいぶん長い時代からあったのではないかなと私は感じております。 たまさか、おかげさまで皆さんがいろいろ報道していただいて、本当に痛恨ですけれども、NHK「クローズアップ現代」、あるいは東洋経済さんの記事で気付かなかったわれわれですけれども、ここにきてしっかりとこの問題を認識いたしました。大きな膿があると思ってますので、この事件に遭遇したわれわれは今、このうみをしっかり出し切るというのが当面の経営責任と思ってございます。 司会:よろしいでしょうか。