日本で地道に働くフリーランスだが…〈海外移住で税金ゼロ円〉に衝撃。その具体的なスキームとは?【弁護士が解説&助言】
そうはいっても、多くのフリーランスには縁のない話では…?
Q5 ほとんどのフリーランスには、この節税スキームは無関係ではありませんか? 東京都心部のマンションとタイ・マレーシアのマンションを比較して、タイ・マレーシアのほうが安いといわれたところで、多くのフリーランスには無関係だと思います。そもそも、フリーランスで東京都心部のマンションに住んでいる人は多くありません。この節税スキームが当てはまるのは、1億円以上稼げるような、ごく一部の人だけではありませんか? A5 600万円程度の年間売上があれば、海外移住のメリットは十分あります たしかに、移住することで節税できても、支出がそれ以上に増えてしまったら、意味はないでしょう。 しかし、バンコクやクアラルンプールにあるタワマンは高くありません。建物の新しさや広さによりますが、家賃10万円程度からあるので、東京の普通のアパートと比べても安いと思います。 食事も、毎晩、日本料理屋や居酒屋で外食していれば出費がかさむでしょうが、ローカルフードや自炊を組み合わせれば、東京と比べても安くすみます。私は、クアラルンプールのチャイナタウンで朝食を取りながらこの記事を書いていますが、美味しくて安くて満足です。 そもそも、バリバリ仕事をしているフリーランスに金銭的余裕がないはずがありません。年間600万円くらいの年間売上の方なら海外移住のメリットは十分ありますが、年間1,000万円を超える方であれば、「節税効果」は大きいでしょう。 ちなみに、フリーランスを束ねて業務受託をしているStock Sun株式会社によると、同社運営のサロンに所属しているフリーランスは、年間売上1,000万円以上が全体の16.6%、年間売上3,000万円以上も6.7%とのことです※。 ※ https://stock-sun.com/column/freelance-fact-finding-survey/ 海外でお得なフリーランス生活を、ぜひとも楽しんでいただければと思います。 小峰 孝史 OWL Investments マネージング・ディレクター・弁護士
小峰 孝史,OWL Investments