イスラエルがベイルート中心部空爆、5人死亡=レバノン保健省
Riham Alkousaa Ari Rabinovitch [ベイルート/エルサレム 18日 ロイター] - レバノンの首都ベイルート中心部で18日、イスラエルの空爆により5人が死亡した。レバノン保健省が発表した。親イラン武装組織ヒズボラに対する攻勢を強めるイスラエルがベイルートの標的を攻撃したのは2日連続となる。 レバノン政府が本庁舎を置くベイルート中心地区に近く、人口密度の高いズカク・アルブラット地区に対する攻撃で煙が上がっているのが目撃された。同省によると、2人が行方不明となっており、さらに31人が負傷した。 イスラエルは先週からベイルートとその周辺への攻撃を強化し、ヒズボラはイスラエルへのミサイル攻撃を続けている。 こうした中、レバノンのベリ国民議会(国会)議長の政治補佐官アリ・ハッサン・ハリル氏は18日、ロイターに対し、レバノンとヒズボラがイスラエルとの停戦に向けた米提案に条件付きで合意したと明らかにした。 外交筋によると、詳細について詰める必要があり、最終合意はなお持ち越される可能性がある。 <イスラエル北部では女性1人死亡> 一方、イスラエルでは18日夜、中部の大部分とテルアビブでロケット弾の飛来を警告するサイレンが鳴り響いた。 イスラエル軍によると、迎撃したミサイルの一部がテルアビブ郊外の大通りに落下。イスラエル救急当局によれば、この爆発で6人が負傷、うち54歳の女性は重体だという。 ヒズボラは声明で、テルアビブの「敏感な軍事拠点」へドローン(無人機)による一斉攻撃を行ったと明らかにした。 これに先立ち、イスラエルの救急当局によると、北部シュファラムでロケット弾が建物を直撃し、イスラエル人女性1人が死亡。イスラエル軍はレバノンから約5発の発射体が発射されたと発表した。