後方死角のクルマを音で警告! ヤマハが開発中の後方認知支援デバイスを体験してみた
新機能を搭載した汎用ヘルメットの開発がキモ
安全面で、かなり効果が期待できそうな新デバイスですが、どんな感じで実用化されそうなのでしょうか? ヤマハによれば、このデバイスは、ヘルメットがキモ。そのため、まずは、ヘルメットメーカーや電装メーカーなどと共同で、新機能を搭載したヘルメットの開発を進める予定だといいます。 ちなみに、新機能を搭載したヘルメットは、例えば、ヤマハの車種専用だと、ユーザーからのニーズが少なくなり、数が売れない可能性もあるとのこと。そのため、バイクメーカーや機種を問わない、汎用ヘルメットを前提に開発する必要があるといいます。 もちろん、バイクには後方を検知するセンサーなどを搭載していないと、新機能は使えませんが、搭載機種であれば、国産車・輸入車を問わず、いろんなメーカーのバイクで使えるようにするということですね。
感情を推定しスマホへ表示するアプリも開発
ちなみに、ヤマハは、今回の展示会で、ほかにも、開発中の「感情センシングアプリ」というスマートフォン用アプリも公開しています。これは、身体に装着したベルト型センサーで心電データを計測し、喜びやリラックスした状態、緊張など、ライダーの感情を推定しスマートフォンに表示するアプリ。 注目は、ライダーの感情を地図上にプロットすることができること。例えば、ツーリングした時の走行ルートの履歴を確認。感動したビューポイント、逆に渋滞でイライラしたポイントなどから、感動したポイントを増やし、よく渋滞する道路を避けるといった、自分のお気に入りルートの作成ができるといいます。 また、イライラした道を後日確認することで、次にそこを通るときは、もっと落ち着いて走るように心掛けるなど、自分の走りを振り返り、安全運転に役立てることもできるそうです。 バイクライフを、より安全で、エンジョイすることが期待できるのが、こうしたヤマハの取り組み。これらが、どのようなカタチで世に出て、どのように我々ライダーをさらに楽しませてくれるのか、今後に期待したいですね。
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