アモリム監督、マンUでの困難は想定内? “長期的な視点”で立て直しへ「長い旅になる」
マンチェスター・ユナイテッドを率いるルベン・アモリム監督が、現在のチーム状況について語った。イギリスメディア『スカイスポーツ』が27日、同監督のコメントを伝えている。 【ハイライト動画】ユナイテッドはウルブスに敗れて公式戦3連敗 プレミアリーグ第18節が26日に行われ、マンチェスター・ユナイテッドは敵地でウルヴァーハンプトンと対戦。試合は両者攻撃面で精彩を欠き、スコアレスで折り返すと、後半立ち上がりの47分にはポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスがこの日2枚目のイエローカードを受けて退場処分となり、マンチェスター・ユナイテッドは10人での戦いを強いられる。58分にブラジル代表FWマテウス・クーニャにコーナーキックを直接決められると、後半アディショナルタイムには韓国代表FWファン・ヒチャンにもゴールを許し、終わってみれば0-2と完敗。これで公式戦3連敗となっていた。 アモリム監督の就任後、公式戦の成績は4勝1分5敗と黒星の数が先行しており、マンチェスター・ユナイテッドは苦しい状況を脱することはできていない。試合後、アモリム監督は「就任当初にも口にしたことだが、今、チームは難しい状況にある。私の考える完成形とは程遠い位置にいるんだ」と現状を説明。30日には次節のニューカッスル戦が控えているが、「まずは次の試合に集中することが大事だ」と一戦一戦を見据えるという考えを主張した。 自身の哲学を明確に持つアモリム監督にとっては、シーズン途中での指揮官就任ということもあり、落とし込みの部分で苦戦している印象も受ける。自身の思い描く理想を実現させるためには、多くの時間を要することとなりそうだが、“完成形”に至るまでにどれほどの時間を要するかについては「まったくわからない」と正直に明かす。その一方で、「どれだけの時間を要するかを考えることは無意味だと思っている」と自身の考えを伝えると、「私が大事にしたいのは1日1日をどれほどまでに大切に過ごせるかだ。それによって、要する時間も変わってくるだろう」と続け、「向上すること、ビデオを見て理解をすること、トレーニングの1分1秒を大切にすること、そしてポイントを獲得すること。これらが今の段階においては非常に重要だ」と語った。 また、マンチェスター・ユナイテッドでの日々が困難の連続になることは「わかっていたことでもある」と話す。「私はアイデアを持ってこのチームでの仕事を始めたが、トレーニングする時間もなく、多くのタフな試合が次々にやってくる。ここに来た初日にも言ったことだけれども、長い旅になるだろう。とにかく継続をして、この悪い瞬間を断ち切るための最大限の努力をしなければならない。これもサッカーの一部なのだからね」と述べた。
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