これをやらないと共働きでもお金が貯まらないうえに離婚に至る…貯まる夫婦が毎年見せ合う"書類の名前"
■全支出項目の割合をちゃんと決める 続いて、お互いの給与をもとに、各項目の支払いの割合を決めていきます。 ここでは計算が単純にわかりやすくなるように、夫の給与が30万円、妻が26万円を3対2として、全支出の項目をそれぞれの割合と比例させます。こうして、夫が3なら妻が2で、すべての項目の支出を3対2の割合にするのです。 例えば、レストランの支払いが5000円なら3000円を夫が払う、2000円を妻が払うとなります。現金を持ち歩いていない場合もあるでしょう。また、計算も面倒です。それでも、スマホの計算機で計算して、後で払ってもらうようにしましょう。 つまり、妻は自分の給与口座から、この自分の分を払うことになります。いささか面倒ですが、「自分がどれだけ家計に責任を持っているか」を確認する上で、大事な作業だと考えてください。 ただ、その前にすることがあります。それは予算を決めることです。 例えば、楽しみな外食から考えてみるのはどうでしょうか。ちなみに、月に1回出かけるレストランは、お財布と相談して飲食店を選べるように下調べしておくことです。 これまでのレシートから推測すればよいのです。レシートを保管していなければ、メニュー看板から計算しましょう。 近所のイタリアン・レストランは二人で1回1万円近くするけれど、ワインとデザートをやめれば5000円で済む。焼き肉屋さんは、焼酎1杯とアイスクリームを含めても二人で1回4000~5000円になる……というふうに数字を頭に入れること。 そうすると、その月の使える残金に応じて、どこのレストランに行くことができるのかがわかります。もし仮に、週末いつも外食するとなると、土日は1カ月に8日ほどなので、5000円ずつなら4万円、1万円ずつなら8万円の支出になってしまいます。 「どちらが払うか」については、前に述べたように3対2の割合で計算してみたらよいのです。 もしも1カ月の外食の項目で1万円の予算を組む場合、3対2で、夫が6000円、妻が4000円になります。 このように、一つひとつすべての支出の項目ごとに分けて予算を立てます。それらを3対2で払うように設定し、その金額を算出するのです。 ■幸福度の高い人は平均で4つの習い事をしている 現在、夫の手取りの約23万円から家賃と光熱費、通信費、食費などを差し引くと、倹約時は3万円が残ります。 これを細かく項目を分けて予算を立てるのです。 習い事などについてもちゃんと項目を立てましょう。幸福度の高い人は平均で4つの習い事をしているというデータもあります。お金のために趣味を我慢すると人間の幅が狭くなって、魅力も失われてしまいます。 実は習い事にかける費用は、2023年の二人以上の世帯・勤労世帯で月3676円です。油絵の絵画教室やイラスト教室、声楽レッスンなど希望の習い事が市民講座にはない場合は、本格的なものを受講するしかありません。 習い事は不要不急ではありませんが、続けていけば人間性が豊かになるし、また将来、講師やイラストレーターになって副業として稼げる可能性も出てきます。 そこまでいかないとしても、自分の適性をよく考えた上で、ストレス解消に役立つものを選ぶことです。お金がかけられない場合は、市民、区民体育館での水泳や空手教室など、無料に近いレッスンもあります。 よく家を買うとか子供をつくるとか、資格取得など同じ目標を持つと、ゴールに向かって意気投合するという話を聞くと思います。 例えば、年収300万円ずつの収入なのに、1年間で100万円貯めた夫婦は、夫が妻に「お金を貯めて夏休みと冬休みに、君の実家と海外旅行に行こう」と提案したところ、俄然やる気になって節約を成功させました。 また、「将来の副業のためにも趣味を大事にしたい」と持ち掛け、趣味を充実させ、10年後に実現させた例もあります。 ちなみに、スポーツクラブのうち、有酸素運動ができるなど、一定の条件を満たした指定運動療法施設の施設利用料は医療費控除に適用されます。厚生労働省のサイトに運動型や温泉利用型の健康増進施設の一覧が出ていますから、ぜひ参考にしてください。