シャープ、堺工場の一部をソフトバンクに譲渡。約1000億円で
シャープは、大阪府堺市にある液晶パネル工場関連の土地や建物などを、約1,000億円でソフトバンクに譲渡すると発表した。 12月20日に開催した取締役会で、同社および同社子会社が保有する固定資産(土地・建物等)をソフトバンクに譲渡することを決議。譲渡について、代表取締役社長執行役員兼CEOに一任することを決議したとのこと。譲渡対象は約45万平方メートルの土地と延べ床面積約84万平方メートルの建物など。今後、ソフトバンクと引き続き協議を行い、契約締結に至った際に改めて情報を開示するとしている。 両社は、シャープ堺工場の敷地約6割を活用した大規模なAIデータセンターの構築に向けて、今年6月に基本合意書を締結していた。なお、シャープはKDDIとの間でも堺工場でAIデータセンターを構築する基本合意書を締結している。 シャープ堺工場は、シャープの関連子会社の堺ディスプレイプロダクト(SDP)が運営し、第10世代のディスプレイパネル工場として、テレビなどの液晶パネルを供給してきた。しかしSDPの業績・財務状況悪化に伴い、2024年上期でパネル生産を停止することを発表していた。
編集部:小野佳希