子煩悩は遺伝する? 夫の親戚の育児スキルから浮き彫りになった「現代の子育て環境の問題」
こんにちは、『主婦業9割削減宣言』唐仁原けいこです。 先日、夫の祖父(以下、おじいちゃん)の90歳のお祝いで親族一同が集まる機会がありました。 おじいちゃんには子どもが4人、孫が12人、ひ孫はなんと22人いて、それぞれのパートナーも含めると旅館を貸し切れるほどの人数が集まりました。 【マンガで読む】家のことに無関心で協力しない夫。その意識を変える秘策とは…… 私は夫と結婚したあと、夫の親族の顔と名前を覚えるのにとても苦労したのですが、今でも毎年のように誰かが結婚をして、どこかで赤ちゃんが誕生して、増えていく一方の一族です。(笑) そんな夫の親族の集まりに参加するたびに、子育て環境という点で考えさせられることがあります。
小さな子どもに触れ合う機会が多くて、誰もが子育てのベテラン
夫の親族がすごいのは、とにかくみんなで小さな子どもをお世話する文化が根付いていること。 夫の親族が大勢で集まるのは年に1、2回くらいですが、近所に住んでいる家族も多く、いとこ同士もとても仲が良いので、2家族3家族くらいでよく集まっているようです。そうすると、多産家系でもあるので、常に誰かが赤ちゃんや小さい子を連れています。だから、夫の親族は子どものうちから兄弟以外でも小さな子どもに触れ合う機会がとても多いんです。 そして、小学校高学年くらいになるともう、子育ての戦力としてカウントされている感じがします! 夫の親族と集まると、まず子ども同士が一緒に遊び出すので子どもも楽しそうです。例え親族でも、それが1対1だと緊張したり、お互い探り探りで打ち解けるまでに少し時間がかかることも多いですが、夫の親族が集まった場合、子どもだけで学校のひとクラスが形成できるほどの人数も、様々な性格のタイプも集まるから、ひとりひとりが注目されないことで必要以上に身構えないで馴染めるようです。 さらにそこに子どもと一緒になって遊んでくれる大人や、10代のお兄ちゃんお姉ちゃんが入ってくれるから、誰かしらに子どもは懐いて遊んでもらっています。 そうなると赤ちゃん以外はお世話がほぼいらない状態になって、圧倒的に大人の、親の「手」が必要なくなります。 私は、夫と結婚して子どもを産んで、初めて親戚の結婚式に子連れで参加した時に、夫の親戚じゅうのみんなに助けてもらって、そのことに気がつきました。そしてこれまで3人の子どもを育ててくる中で何度も助けてもらったし、楽をさせてもらいました。赤ちゃんを連れていくとまず「抱っこさせて~」と言ってくれる人が多く、それから半日、授乳のタイミング以外は自分の手元に我が子が戻ってこないことがよくありました。(笑) それから、小さな子どもの世話に慣れているだけじゃなく、純粋に子どもと一緒になって遊んで、それを楽しんでいる人が夫の親族には多いと感じます。 男性も育児に積極的な人が多く、まだ独身のいとこも我が家の子どもたちと本気で遊んでくれていました。夫も私と結婚する前から0歳の姪っ子を1日預かったりしていて、我が家の第1子が生まれた時にはもはやベテランの手つきでオムツ替えをしていました。 夫の親族が集まる場では男性が抱っこ紐をつけている姿は当たり前の光景で、離乳食をあげたり、オムツを替えたり、泣いてしまったうちの子もたくさんあやしてもらいました。