琉球ゴールデンキングスの即戦力ルーキー、日本代表に初招集された脇真大「トップの選手たちと初めて合宿ができるので、精一杯楽しみたい」
「日本代表に入って活躍できれば、これまで教えてもらった人への恩返しにもなる」
ディフェンスでも持ち味のフィジカルを生かし、琉球のインテンシティの高い守備をこなせている。脇は、以下のように手応えを語る。「僕のポジションではスイッチで外国籍につくことも多く、そこの自信はついてきました。昨シーズンにケガをした後に体重も増えて、トレーニングをして当たり負けはしなくなりました。今、外国籍が来ても身体を張れて1対1で守れていると思います」 今後の課題は3ポイントシュートだ。3ポイントシュートの試投数はここまで14試合で24本と多くない。ただ、「ディベロップメントキャンプに呼んでもらった大学生の時は3ポイントは得意ではなかったですが、最近はノーマークだったら打ち切るし、少し決めているので変わっている自分を見せたいです」と、確実に成長も見せている。アップテンポな展開からの3ポイントシュートを多投するトム・ホーバスのスタイルだけに、脇がサバイバルレースに生き残るには、長距離砲の精度も少なくない影響を与えるはずだ。 今回、21日の試合会場は宇都宮の日環アリーナ栃木となる。脇の母校、白鷗大は栃木県小山市にキャンパスがあり、12名のメンバー入りができればこれ以上ない形での栃木凱旋となる。脇は「僕が日本代表に入って活躍すれば、これまで教えてくれていた人たちもうれしいと思います。恩返しにもなるので、その気持ちは忘れないようにしたいです」と語る。 そして、恩師である白鷗大の網野友雄ヘッドコーチについて聞くと、「(網野コーチは)多分、会場に来ると思うので……」と、12名の切符を自分が掴み取れば代表デビューの晴れ舞台を見てくれると信じている。 当初は予想外だった琉球での先発起用と同じく、今回の招集についても「合宿に呼ばれる前は、A代表は早いと思っていました」と脇は率直な気持ちを明かしたが、「呼ばれた以上はワールドカップ、オリンピックを目標にしていきたいです」と前だけを見ている。 正直な話、モンゴル代表とグアム代表のインサイド陣はBリーグに比べ高さ、サイズともに劣っている。12名のメンバー入りを勝ち取れさえすれば、脇がこれまで以上にゴール下へのドライブで躍動する姿が見られてもそれは驚きではない。
鈴木栄一
【関連記事】
- 『FIBAアジアカップ2025 予選 Window2』に挑むバスケ男子日本代表、シーホース三河の西田優大を追加招集へ
- パリ五輪後に代表引退検討も、宇都宮開催のアジアカップ予選でカムバックを決めた比江島慎「オリンピックを払拭できるプレーをしたい」
- アジアカップ予選に向けて強化をスタートしたバスケ男子日本代表、指揮官のトム・ホーバスは「面白い選手も多いし楽しみ」
- 『FIBAアジアカップ2025 予選 Window2』に挑む男子日本代表チーム、テーブス海、岡田侑大ら4選手の合宿不参加が決定
- 『FIBAアジアカップ2025 予選 Window2』に挑む男子日本代表チームの合宿参加メンバーが変更、渡邊雄太から長崎ヴェルカの山口颯斗に