イスラエル攻撃で約60死亡 レバノン首都など
【AFP=時事】レバノンの首都ベイルート中心部などで23日、イスラエル軍による空爆があり、約60人が死亡した。一方、イスラエルの国防相は米国防長官と電話会談し、武装組織ヒズボラに対し「断固たる行動を続ける」と表明した。 【写真】レバノン・ベイルート南郊のハダス地区で消火活動に当たる消防隊員 ベイルート中心部に位置する、労働者層が居住するバスタ地区で空爆があり、保健省によると、少なくとも20人が死亡、66人が負傷した。 イスラエル軍はその後、ベイルート南郊でも避難勧告を出した後に攻撃を実施した。 イスラエルはベイルート中心部への空爆についてはコメントしていないが、ヒズボラの拠点であるベイルート南郊で同組織の標的を再攻撃したと述べた。 イスラエル軍は声明で、過去1週間で空軍が「ダヒエ地区にあるヒズボラの司令部、武器貯蔵施設、テロリストのインフラ数十か所を攻撃した」と明らかにした。 レバノンの治安筋はAFPに対し、ベイルート中心部の攻撃は「ヒズボラの主要人物を標的にしたもの」と語ったが、ヒズボラのアミン・シェリ議員はレバノンのメディアに対し、攻撃時に公人はいなかったと話した。 保健省によると、レバノン東部でもイスラエル軍の空爆があり、24人が死亡。うち13人は、ヒズボラの別の拠点であるシュモスタールで死亡した。 同省によると、レバノン南部の沿岸都市ティールなどでも少なくとも14人が死亡した。 イスラエルのイスラエル・カッツ国防相はこの日、ロイド・オースティン米国防長官と電話で会談。報道官によると、カッツ氏は「レバノンにおける緊張緩和」に向けた米国の努力をたたえる一方で、イスラエルは自国民に対するヒズボラの攻撃に対して「断固たる行動を続ける」と強調した。【翻訳編集】 AFPBB News