元ガーデニングに興味なしの人がつくった、住宅密集地の森みたいな庭
塀際には日陰にも強いアジュガとセダムを植えて
植物が伸びにくい塀のコーナー部分は苦労しました。クラピアもあまり広がらないため、日陰にも強い植物を植えることに。それが上の写真。青い花はアジュガ、周りは多肉植物のセダムです。 アジュガは葉っぱの色が違う2種類を植えたのですが、濃い色のチョコレートチップという種類だけ生き残りました。はって広がるので、グランドカバーにもなっています。花は春先だけですが、葉は冬も枯れず、独特の色を年じゅう楽しめます。 セダムは肉厚なぽってりした葉が、かわいらしい印象。寄せ植えのイメージが強いと思いますが、庭でも育ちます。繁殖力も強いので、ほかの地面へ植えて増やすことも可能。 新たに苗を買わなくても増やせるのは、たくさん植えたい筆者からするとありがたい。根が深くないので、増えても管理がしやすい植物です。 ガーデニングについて調べていると、インテリアと同じく、庭木も高低差があった方が立体的で、おしゃれに見えると知りました。そこで下草だけでなく、ボリュームのある低木コルジリネや、寄せ植えの鉢も置くとバランスがよくなりました。
色鮮やかな草花をたして、より自然な雰囲気に
とはいえ、まだものたりなさが。原因は色でした。最初は緑だけの庭の方が、森のような雰囲気がでるかと思い、緑の下草ばかり植えていたのです。 しかし、緑一色だと、のっぺりしている感じに見えてきて…。そこで、色のある花も加えてみました。 植えたのは黄色の花のビーダンス、青い花が咲くベロニカ・オックスフォード、白い花のタピアン、黄色の花が咲くリシマキアです。 それから葉っぱに色があるカラーリーフのヒューケラも。写真は全部ヒューケラ。模様も色もたくさん種類があります。 すると、庭が一気に自然な雰囲気に! 色が緑一色よりも、いろいろな色がある方が、むしろ自然に感じるのだという発見がありました。しかもベロニカ・オックスフォードやタピアンはグランドカバーにも向いていると思いました。 季節によって黄色や青などの花が、代わる代わる咲くので、花も植えてからの方がより庭の観察が楽しくなりました。 このようにして4年目。地面には茶色い部分がまだ少し残っていますが、かなりいい感じになってきました。住宅密集地であることを忘れてしまうような、豊かな時間を過ごせています。 花壇をつくって植えるのとは違い、ポツポツといろいろなグランドカバーの苗を植えたことで、より自然の野原のような雰囲気になったと思います。地植えなので、夏以外は毎日水やりをしなくても育ちます。本格的なガーデニングは難しそう、と思っている方は、グランドカバーを検討するといいかもしれません。
武井優音