ヤクルト・塩見が1400万減の5700万円で更改「今のところ来季は問題なくプレーできる」 5月に左膝大けがも8~9割まで回復
ヤクルト・塩見泰隆外野手が11日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1400万ダウンの5700万円でサインした。(金額は推定) 塩見は厳しい表情で「今年、去年と2年続けてケガをした。(球団に)僕の力を評価していただいているので、来年こそは1年間プレーしたいという思いです」と覚悟を語った。 大ケガに泣いた1年となった。5月11日の巨人戦で三遊間への打球で内野安打をもぎ取ったと同時に、一塁ベースを踏む際に相手の送球をよけようとしたことで転倒。左膝が不自然な方向に曲がり、そのまま担架で運ばれた。すぐさま病院に直行し、翌12日には左膝の前十字靭帯損傷、半月板損傷と診断されたことが発表され、全治は未定とされていた。 地道なリハビリを続け、現在は80%から90%まで回復。「今のところ、来季は問題なくプレーできる」と断言した。「かなりの大ケガでチームっていうところから目を背けたところもあった。そこは自分の弱さ」と自らの弱点を認め、乗り越えてきた来季を見た。 例年、契約更改の席では数字の目標を明言しているが、今季は封印。「毎年数字を言ってきて散々ダメだった。具体的な数字は控えたい。毎年ケガ、ケガってなって、143試合と言ってきた。1年間しっかり1軍でやれたら。ルーキーに立ち返って、1軍でやりたいという気持ちで向かうつもりです」と意気込み、色紙には「完走」と記した。 塩見は今季31試合の出場にとどまり、打率は・267だった。