新卒社員から「退職代行」経由で連絡が! 従業員に「直接連絡」しても大丈夫? 対応方法を解説
退職をする場合、まずは直属の上司に相談や連絡をすることが多いでしょう。しかし、近年は「退職代行」という手段を取る人もいます。 エン・ジャパン株式会社が総合求人サイト「エン転職」上で実施したアンケートによると、退職代行サービスの認知度は72%、実際に利用したことがある人は2%です(2023年度版調査)。 割合的には利用する人がまだ少ない退職代行ですが、もしも新卒が退職代行を使った場合、直接話をすることはできるのでしょうか? 本記事で解説します。 ▼勤続20年でも年収は「280万円」貯蓄も「30万円」しかないのは少なすぎ!? 転職したほうが良いの?
退職代行を使った従業員に直接連絡をしても良いのか?
退職代行を使った場合、基本的には退職代行の業者から従業員に直接連絡をしないように伝えられることが多いはずです。とはいえ、退職代行を使った従業員に対し、直接連絡をしてはいけないという法的拘束力はありません。 そのため、まずは業者を通して直接話したい旨を伝えてみてもよいでしょう。 ただ、従業員は直接話したくないなどの理由から退職代行を使っている場合が多いと思われます。業者を通して直接話したいと伝えたとしても、実現する可能性は低いでしょう。
電話ではなく、まずはメールやラインから連絡を取ってみても良いかも
従業員から退職代行を使われた場合、業者を通したとしても直接話ができる可能性は低いと考えられます。それでは、電話ではなくメールやLINEはどうでしょうか? 若い世代は、日ごろから電話ではなくLINEなどでのやり取りに慣れている人が多いとされています。中には、電話だと話しづらいけど、LINEなら連絡はできるという人もいるかもしれません。 まずはメールやLINEから連絡を取ってみることで、直接のやり取りにつながることも少しは期待できるでしょう。
退職代行を使われた場合、速やかに退職手続きを進めた方が無難
退職代行を使われた場合、上司としては「直接話して退職を取りやめるように説得したい」「退職代行を使った真意を知りたい」などと考えてしまう人が多いかもしれません。上司からすると、これらは普通の感情かもしれませんが、基本的には従業員に退職代行を使われた場合、速やかに退職手続きを進めた方が良いです。 無理に直接連絡を取ったり、あの手この手で引き止めようとしたりすると、かえって従業員に悪い印象を与えかねません。今の時代、企業の悪評はあっという間に広がってしまいます。 従業員から退職代行を通じて退職の申し出があった場合は速やかに退職手続きを進めた方が良いでしょう。