遠藤「落ち着かせた」プレー、小川「完璧だった」2点目、日本の辞書から「消えた」言葉【日本代表「中国戦」「来年の予選」「W杯本戦」の大激論】(2)
サッカー日本代表は、中国代表とW杯アジア地区3次予選で対戦し、3-1で勝利した。また本大会出場へと近づいた格好だが、今回の試合では、どんなプラス材料と今後、修正すべき問題点が浮かび上がったのか。年内最後の代表戦を終え、4か月もの間が空く次戦と、その後のW杯も見据え、ベテランサッカージャーナリストの大住良之と後藤健生が徹底的に語り合った! ■【画像】「いつまで、そんなにイケメンなの?」デビッド・ベッカム49歳、びっしり全身タトゥーの「ヤバい」肉体美サウナショット
■「試した」いつもと違うセット
後藤「今回は、いつもとは違う選手同士の組み合わせも試していたね。右サイドの久保建英と伊東純也の組み合わせもそうだし、左では3バックの町田浩樹とウィングバックの中村敬斗、シャドーの南野拓実というセットだった」 大住「右サイドに関しては、伊東がもっとふだん通りにプレーできていれば、うまくいったんじゃないかな。伊東はちょっとチグハグで、うまく試合の流れに乗れていないように感じた。いつもなら、ボールを持った瞬間に、すごく良い決断力を見せてプレーしている。日本代表だけじゃなくて、クラブでもそういうプレーをしているんだけど、今回はちょっと迷っているようだった」 後藤「先発が久しぶりだったからね。チーム全体の問題もあるよね。後半になって、だいぶ変わったけど」 ――ホームチームの中国は、サイドラインの位置をズラしてピッチを狭くしていたらしいので、そういう影響もあったのでしょうか。 大住「そうかもしれないね。ピッチ幅が3メートルも狭くなったら、相手が寄せてくるまでの時間がまったく変わってくるからね。でも一番大きかったのは、相手が予想外の守備の組み方をしてきたことじゃないかな。前回の対戦とは最終ラインと中盤の人数を変えて、スペースをつくらないようにしてきた。予想どおりの試合展開になったら、伊東も逆サイドの中村も、もっと力を出せたかもしれない。そうやって中国は守り方を工夫していたけど、守っていただけ。攻撃では日本の最終ラインの裏に蹴って、不安定さをつくり出そうというくらいしか手がなかった」 後藤「まあ、今大会の中国はラフプレーに走ることはなかったから、良しとしよう」
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