遠藤「落ち着かせた」プレー、小川「完璧だった」2点目、日本の辞書から「消えた」言葉【日本代表「中国戦」「来年の予選」「W杯本戦」の大激論】(2)
■最終的に60%を超えた「支配率」
――大住さんは今回目立った選手として久保を挙げていましたが、他にはいますか。 大住「遠藤航だね。ボールを取ってから確実にフリーの選手にパスを通すことで、本当にチームを落ち着かせていた。日本のボール支配率は、最終的に60パーセントを越していたよね」 後藤「AFCのデータによると、68.9パーセント」 大住「そうなったのは、遠藤のところで相手の攻撃を止めていたからだと思う。チーム全体がズルズル下がらなくて済むし、皆が守備に戻らなくていいというのは、体力的にもすごく楽になるよね」 後藤「遠藤がやっていると、あれが当たり前に見えちゃうけど、そうじゃないからね。あとは当然、2点取ったFWだろうね。先制点の場面では、小川航基はニアに2、3歩動いただけで相手を外していたし、強いヘディングを決めたこともすごかった」 大住「あのCKでは、中国は遠藤に気を取られているようだった。遠藤がスペースをつくろうとして動いていて、小川がそれをうまく活かした。技術的にも、素晴らしいヘディングだったよ。日本には、ヘディングがうまい選手はあまりいないから貴重だよね」
■中国との違いは「選手層の厚さ」
後藤「頭で2発だからね」 大住「2点目のヘディングも完璧だったしね」 後藤「そうそう。伊東のクロスも完璧だったけれども」 大住「時間帯も完璧だった」 後藤「1点差に詰められた直後で、あのまま時間が経過するのは嫌だもん」 大住「相手が勢いに乗ってしまうのが嫌だったけど、その流れをうまくつぶした」 後藤「最近の日本代表は、そういうことが多いよね。相手が反撃に移ってきたなと思うと、そこでストップさせてしまう」 大住「このシリーズのインドネシア戦でも、相手が10人になった隙にしっかり点を取っちゃうんだからね」 後藤「そういう意味でも、今の日本代表は強いよ。多少うまくいかない試合でも、ちゃんと点を取って勝ってしまう。決定力不足だ、と言われていた時代があったのに」 大住「その言葉は、日本の辞書から消えたらしいよ(笑)。まあ、中国も主力選手が不在できつかったんだろうけどさ」 後藤「選手層の厚さという、チーム力の違いだよ」
大住良之,後藤健生
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