山際担当相が会見 18都道府県で「まん延防止」延長(全文)まだこのウイルスは安定していない
昔の「感冒」に近づいているのでは?
FACTA:FACTAの宮嶋です。先生、国会で、救える命を救う治療、それが究極の今の行政の目的だと。一方、ある種のフレイルっていうんでしょうか、ご老人がコロナ起因で亡くなること、これはある程度やむを得ないんだとはっきりおっしゃってて、私、老人だからそのとおりだと思うんですけどね。 だから逆に言いますと、そのことって社会常識に照らして、昔の感冒っていう言葉がありましたけど、それにもう近づいてると、そういう基本的な認識ではないかと思うんですけど、それを併せて逆に言うと、感染症法の改正を含めまして、今のこれがクラスターだとか保健所動員するようなことになるのか、その辺のことも含めてこの病気の現状の特徴について、やや風邪に近づいたとは言いませんけど、そういうものに近づいてると思っておられるのか。すると、やっぱり法制上のところをそろそろ真面目に議論して、これだけ高止まってても解除していけたり、人が入ってこれるようになってるわけですけど、その辺のご認識をやっぱり伺いたいんですけど。 山際:一言ではちょっと説明できないんですが、私は専門家の皆さんの中の意見を伺っていて、新型コロナウイルス感染症に関してどうわれわれとしては見ていかなくてはいけないという視点として非常に重要だなと思ったのは、まだこのウイルスは安定していないという専門家の言葉なんですね。ですから、安定していれば変異もある程度安定している中での変異ということになりますから扱いようがあるんですけれども、デルタからオミクロンへの変異の仕方っていうのは誰も想像できないぐらいの非常に大きな、ジャンプするような変異だったですね。
まだ感染症法改正の段階ではない
ですからこれがまだ安定していないという専門家の言葉を私たち重く受け止めるならば、オミクロン株から次の変異株に対してどのように変異するかっていうことが、今のところ予断を持ってそれを判断してはいけないっていうことなんだろうと思うんです。ですから私たちとしては、いつも柔軟に受け止められるような体制を保ち続けることが必要だと思っておりまして、そういう意味で感染症法の改正等々も含めて、まだその段にはないんではないかと、私自身はそう思っております。 一方で、今、オミクロン株に対して対応してるわけですから、今、何をやらなければいけないかっていうのは、オミクロン株に対しての対応だっていうのは分かってますから、それはオミクロン株がどういうものかっていうことに従って、柔軟にそれこそ対応していかなくてはいけないもんですから、極力柔軟にやってきたということでございまして、これで感染者数を低く抑え込むということまでまずは持っていくということを一番の目標にしてやり続けますが、その先に何が待ってるかというのは、運よくなかなかそのあと強毒株のようなものが出てこないということなのかもしれませんし、もしかしたらまた違ったものになるのかもしれないと。そこは警戒感を緩めてはいけない状況にまだあると、このように私は思ってます。 司会:ほかにございますでしょうか。では、朝日新聞さん。