山際担当相が会見 18都道府県で「まん延防止」延長(全文)まだこのウイルスは安定していない
接種歴や検査結果の確認、念頭にある活用場面は
毎日新聞:すいません、続けて2点目なんですが、本日の分科会で、基本的対処方針に地方公共団体や民間事業者においてワクチン接種歴や検査結果を確認する取り組みを推奨するという記載が盛り込まれましたが、これは具体的にどういった場面での活用というのが念頭にあるのでしょうか。 山際:これは知恵と工夫を民間の皆さま方が、ご自身のさまざまな活動の中で他との差別化を図る、あるいはより安心感を皆さんで持っていただけるように利活用していただくという趣旨です。ですから何か抑制的にワクチンを打ってないといけない、で、むしろプラスアルファの部分としてはうまく使っていただけるだろうというふうな、そういう思いがありまして、それで議論されてきたということです。 ちょっと付け加える話になりますが、ワクチンを、これから社会を開いていくためにブースター接種をどう使っていくか、さらには検査を、これから社会経済活動をさらに開いていくときにどう使っていくか、これは専門家の皆さま方に議論していただいております。ある程度こんな形だと使えるんではないかっていうことが見えたところできちんとまとめて、それもまた皆さま方にご報告を申し上げたいと思います。 司会:ほかにございますでしょうか。では、ニコニコ動画。
10代以下の割合が7週連続で増加。対応策は?
ニコニコ動画:連日お疲れさまです。ニコニコの七尾です。1万人規模の新規感染者の確認が続いている東京都なんですけれども、年代で見ますと10代以下の割合が7週連続で増加して、直近1週間では感染者の19%が10歳未満を占めているということです。この点についてのご所見と、具体的な対応策、何かあれば教えてください。 山際:子供に感染拡大が移ってきてるということについてはもうおっしゃるとおりで、実はこれ、東京に限ったことではなくて、全国的にそのような傾向が見られます。ですからわれわれとしては、子供の感染拡大をどう抑えるかっていうことは大事だと思っているんですが、一方で、子供そのものが感染したとしても、それほど重症化しないということも分かっている。従って、教育の機会を失わせないようにするにはどうすればいいかっていうこととセットで見ていかなくてはいけないと思っております。 ワクチンの議論のときによく出るんですけれども、当然それは、自身が感染症に対して免疫を持つということも大事なんですが、同時に社会全体に対して免疫を持っていくということも大切だということがよくいわれます。これを子供の利益ということに掛け合わせますと、子供そのものは感染したとしてもそれほど重症化しないということが分かっていた場合に、公衆衛生上の目的で、子供からハイリスクの高齢者であり、あるいはハイリスクの方に感染を拡大させてしまうということをどう防ぐかという視点と、子供の教育機会、子供の発育の場をいかに奪わないようにするかということと、この2つの非常に難しいバランスを取っていかなくてはいけないという状況にあります。 ですから衛生マニュアル等々を徹底していただいて、それで学校の現場において基本的な感染対策というものを徹底していただくということがまず第一ですけれども、それを超えるものとして何をやっていただくかっていうことに関しては、ある意味、抑制的に考えなくてはいけないことがありますので、そのバランスをどう取るかっていうのは非常に難しい問題として、現場現場でも相当悩まれていると思います。 われわれとしては、その状況というものを見ながら、とにかくやれる基本的な感染対策っていうものを徹底してみんなでやると。これをやり続けるしかないと思っておりまして、あとは現場の工夫というものも併せてやっていただくっていうことだと思っております。 司会:ほかにございますでしょうか。では、読売新聞。