複層ナノチューブに光照射すると電子の抜け道ができることを発見、筑波大など
羽田准教授は「物質が重なってできた電子の移動チャネルによって、CNTのような物質にエネルギーの低い光を当てることで、BNNTのようなより高いエネルギーの光を必要とする物質を駆動できる可能性がある」と話す。熱エネルギーの超高速輸送や超高速の光デバイス開発、光照射で生じた電子などの超高速操作など、各種新技術への応用につながる可能性があるという。
研究は、仏レンヌ大学や岡山大学、広島工業大学などと共同で、科学技術振興機構の創発的研究支援事業や日本学術振興会の科学研究費助成事業などの支援を受けて行った。成果は、英科学誌「ネイチャーコミュニケーションズ」に5月30日に掲載された。