ヤマル、クバルシ、ベルナル、カサド バルサのカギ握る驚異の若手たち「先発だと言われた時は、一生忘れられない特別な瞬間」
開幕節から次々と若手が活躍
ハンジ・フリック率いる今季のバルセロナのテーマとなるのが『若手』だ。スペイン代表でEURO2024制覇に貢献した17歳のFWラミン・ヤマルを筆頭に、今のバルセロナには優秀な若手が多く揃っている。 今季のリーグ開幕戦ではバレンシアと対戦したが、このゲームでも若手が目立っていた。まず中盤では20歳のMFマルク・カサドと17歳のマルク・ベルナルが先発。中盤に怪我人が出ていることも影響しているが、フリックは思い切って2人に中盤を託した。ベルナルに関しては、これがラ・リーガでのデビュー戦だ。 スペイン『as』によると、ベルナルも特別な思いがあったとバレンシア戦を振り返っている。 「先発だと言われた時は、一生忘れられない特別な瞬間だったよ。7歳でこのクラブに入って、少しずつステップアップしてきた。今年は幸運にもトップチームでデビューできた。ラ・マシアは非常に重要だ。個人レベルでも、戦術レベルでもサポートしてくれるからね」 またこのゲームでは、64分に負傷してしまった左サイドバックのアレハンドロ・バルデに代わって22歳のジェラルド・マルティン、86分にはヤマルに代わって22歳のFWパウ・ヴィクトルも出場。カンテラ出身者ではないが、2人にとってはこれがラ・リーガ初出場で、とにかく今のバルセロナは出てくる選手が若い。 パウ・ヴィクトルもバレンシア戦後に「非常に良い時期にあると思う。サッカーを本当に楽しんでいるし、何よりバルサでプレイしている。これ以上を求めることはできないと思う」と充実ぶりを口にする。 すっかりお馴染みとなったヤマル、17歳のDFパウ・クバルシも先発していて、チームにはパリ五輪制覇に貢献した21歳のMFフェルミン・ロペスも戻ってくる。今の欧州トップリーグで最もワクワクする若手集団とも言えそうで、彼ら若手の成長はスペイン代表のさらなる強化にも繋がってくる。今夏のEURO、パリ五輪制覇と合わせて良い風がスペインサッカー界に吹いており、カンテラ組が元気な時のバルセロナ&スペイン代表は強い。
構成/ザ・ワールド編集部