最大1000万円以上もお得! 2024年は子育て・若者夫婦世帯がマイホームを手に入れるチャンス
フラット35の大幅金利引き下げで、当初10年間の金利が最大▲1.00%
フラット35というのは、住宅金融支援機構が民間機関と提携して実施している住宅ローンのこと。完済までの金利、返済額が確定している固定金利型なので、金利上昇リスクがなく、安心して利用できる。 その分、変動金利型などに比べると金利が高めになっているため、利用率はさほど高くないのが現実だが、2024年2月13日の資金受け取り分から適用される「【フラット35】子育てプラス」を利用すれば、変動金利型並みの低金利で利用できるようになる。 変動金利型ローンだと、当初の金利が低くても、6年目以降がどうなるのか分からず、金利が大幅に上がるリスクがあるが、この「【フラット35】子育てプラス」なら、低金利で利用できるようになる上、将来の金利があらかじめ確定しているので安心して利用できる。 2024年1月のフラット35の金利は、返済期間20年以下が1.39%で、返済期間21年~35年が1.87%となっている。最大では、ここから金利が1.00%低くなり、返済期間20年以下なら1.39%-1.00%で、0.39%で利用できる。 現在のメガバンクなどの変動金利型は0.3%台から0.4%台なので、変動金利型並みか、それより低い金利で利用できるようになるわけだ。 35年間の総返済額は500万円以上、少なくなる 他方、返済期間21年~35年は、1.87%-1.00%の0.87%で利用できる。こちらは、固定金利期間選択型の10年固定の民間機関の金利は1%台前半の金利が中心なので、それより低い金利で利用できるようになる。 10年固定だと、11年目から金利がどうなるのか読めない不安があるが、【フラット35】子育てプラスなら、あらかじめ金利が決まっているので安心して利用できるだろう。 金利引き下げ幅や引き下げ期間は、利用する人の条件、取得する住宅の内容などによって異なり、図表3のようになっている。 図表3 【フラット35】子育てプラスの特徴 最大では、当初10年間の金利が1.00%、11年目から15年目の金利が0.25%引き下げられ、16年目からは本来の金利に戻ることになる。この場合、借入額5000万円、元利均等・ボーナス返済なしで試算すると、図表4のようになる。 図表4 【フラット35】子育てプラスによる負担軽減例 設定条件:借入額5000万円、35年元利均等・ボーナス返済なし 当初10年間の毎月返済額は2万4182円負担が軽減され、35年間の総返済額はおよそ543万円も少なくてすむ。 住宅価格の高騰が続いているので、実際の住宅ローン利用額はもっと多くなるケースもあるだろうから、その場合には軽減メリット額がさらに大きくなる。
若い世代にとって、2024年はマイホームを手に入れるチャンス
ここまで見てきたように、「(1)子育てエコホーム支援事業」による補助金では、最大100万円の補助金で、「(2)住宅ローン減税の減税額を23年並みに維持」によって、13年間の所得税・住民税の控除額が最大455万円で、「(3)フラット35の大幅金利引き下げ」で35年間の総返済額が500万円以上軽くなる。 子育て世帯や若者夫婦世帯が2024年にマイホームを取得する場合、合計すると1000万円以上得することになり、マイホーム購入の大きなチャンスの年になるのは間違いない。
山下和之