偏食、少食、遊んでしまって食べない…多くの親が悩む子どもの食事トラブル、どうすれば食べてくれる? 専門家が解説!
TOKYO MX(地上波9ch)の報道・情報生番組「堀潤 Live Junction」(毎週月~金曜18:00~)。「トヨサキ育児っと」のコーナーでは、“子どもの食事トラブル”について取り上げました。 ◆子どもの食事トラブル 解決策は? キャスターの豊崎由里絵が子育て世代が抱える育児のお悩みを解決の出口(EXIT)へと導くコーナー「トヨサキ育児っと」。この日のテーマは、“子どもの食事トラブル”。 このコーナーを楽しみにしているという株式会社トーチリレー代表の神保拓也さんは、「僕も(子どもが)偏食、立ち歩く、少食など全部経験している」と自身の経験を語ります。その上で、「僕は(子どもに)罰を与えるアプローチというよりは、例えば(子どもと)相撲をして(子どもを)負けさせる。それで『ご飯を食べないから弱い』、『ご飯を食べればお父さんに勝てる』という建て付けにして、その後に負ける。そうすると子どもがご飯を食べるようになったりする」と独自の対処法を吐露。 豊崎の長男も小さい頃は食事中に食べ物をぽいっと投げたり、口に入れたものを出してしまうことなどが、しばしば。「長男が偏食で、1年半~2年ぐらい誰も食べない、子どもに投げられるための食事を3食作る日々が続いてかなり悩んだし、悩みすぎて上級幼児食インストラクターという資格まで取った。でも解決しなかった」と振り返ります。 その後も子どもが食べるものの形を変えたり、固さを変えたり、味を変えるなど試行錯誤したそうですが、その結果、豊崎が効果を感じた対処法は3つ。 ひとつは“一緒に作る”で、自分で作ったものを食べさせること。2つ目は“おにぎり屋さんごっこ”。食べ残したものをおにぎりにし、「おにぎり屋さんです、食べたい人いますか?」とごっこ遊びをすると、よく食べてくれたそうです。そして、3つ目は“片付け”。子どもが食事する際、視界に何かあると気になって遊んでしまうため、子どもの視界に入るところは徹底的に片付け、食事に集中できる環境を作っていたとか。 この3つはそれなりに効果があったものの、「全部めちゃくちゃ面倒くさいし、毎日はやっていられない」と豊崎。仕事から帰ってきて、疲れた体でこれら全部をやるのは難しく、当時はかなり頭を悩ませていたと振り返ります。 ◆子どもの食事トラブルを専門家が解決! 子どもの食事トラブルについて街頭で聞いてみると、最も多かった悩みは「偏食・好き嫌い」でした。 そこで対処法を聞いてみると、「葉物野菜が苦手で、卵のキッシュみたいにしたらたまに食べてくれる」(母30代:子ども0歳・4歳)、「味が薄いものを嫌がるようになってきたが、(食材の)形を可愛くしたり、大好きなアンパンマンの絵が描いてあると食べる」(母20代:子ども2歳・5歳)、「固いものが好きではないが、汁物は好きなので、そこに混ぜて食べさせている」(母30代:子ども2歳・9歳)といった意見が。 また、その他にも「食事中に子どもが遊んでしまいご飯の時間が長くなる」(父30代:子ども4歳)や「食事中に座っていられない」(30代夫婦:子ども1歳半)などの悩みもありました。 では、どう改善していけばいいのか。幼稚園教諭や保育士の資格を持ち、育児情報誌の編集長を長年担当した子育てアドバイザーの高祖常子さんに伺うと、食事トラブルが起きたときの親の対応として「食べないと病気になる」などのマイナスな声かけは避けたほうがいいとのアドバイスが。また、無理に食べさせる、長時間食べさせるなども×。これらは、食事そのものがネガティブな印象になってしまうので避けたほうがいいと注意を促します。 食事の時間に関しても、子どもは本当にお腹が空いていたらご飯を食べるそうで、もう少し食べたいという素振りを見せなければ、食べ終わっていなくても時間を決めて片付けるといった対策も効果的だそうです。 ただ、親としては子どもの栄養面も心配です。その辺りのことを小児科医で子どもの食事について医学的に研究されている赤坂ファミリークリニック院長の伊藤明子先生に聞いてみると、親がバランスよく食事を作っていれば、多少好き嫌いがある程度なら神経質にならなくても大丈夫だとか。 そして、まずは食事から栄養を摂取することが基本ですが、栄養を補充するためのサプリメントを与えるのもありとのこと。ただし、サプリ選びについては、栄養に詳しい医師や専門家に相談したほうがいいとの補足も。 なお、子どもの栄養が極端に不足してしまうとお肌のトラブルが起きたり、朝が起きられなかったり、癇癪(かんしゃく)を起こすなど感情がコントロールできなくなるそう。そうなるとサプリメントでは不十分のため、自治体の健康診断で相談したり、栄養に詳しい医師に相談し薬を処方してもらうなどの対応が必要と解説していました。